ヒメクロオビフユナミシャク Operophtera crispifascia
(シャクガ科ナミシャク亜科)

寒冷期に活動するシャクガの仲間、いわゆる冬尺蛾のひとつ。山深いブナ林に生息する。木々の葉が黄色く色付きそして落葉する直前のひと時に限って出現し、同所的に見られる他の冬尺蛾よりも出現時期はやや早い。

冬尺蛾のメスはいずれも翅が縮小あるいは消失しており飛翔能力を持たないが、その中にあって本種のメスは相対的にかなり大きな翅をもつ。オスは低地~山地でよく見られるクロオビフユナミシャクに似る。しかし触角の櫛歯は本種の方がはるかに長く、識別は容易。

ブナの幹に本種のメスがとまっていると、中途半端な大きさの翅が幹表面に接して周囲に馴染み、小さなコブのように見える。コーリング(雌性フェロモンの放出)は午後7時頃に行われ、その時間帯には多数のオスがブナ林内を飛び交う。

撮影データ: 2015年10月17日 八甲田山(青森県)
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

日本鱗翅学会信越支部、越佐昆虫同好会、松本むしの会合同採集談話会開催のご案内

2006年7月 1日公開

日本鱗翅学会信越支部、越佐昆虫同好会、松本むしの会合同 採集談話会開催のご案内 信越支部総会と研究発表会

※終了しました。

日時
2006年7月1日(土)から2日(日)雨天の場合も行います
場所
〒949-2113 新潟県妙高市杉野沢笹ヶ峰
休暇村妙高「笹ヶ峰ロッジ」
TEL:0255-86-6256(7月1日より通話可能)
集合場所・時間
7月1日(土)16時、笹ヶ峰ロッジ
内容
最近の話題より20分位のお話を2~3題程度
日本鱗翅学会第54回大会(新潟開催)について
参加費
9.000円(弁当付)
アルコール類の差し入れ大歓迎
申込連絡先
〒951-8066 新潟市東堀前通2-358 島田久隆 宛
E-mail:carabus.shimada@nifty.ne.jp
葉書、メールのいずれかでお願いします
申込締切日
平成18年6月24日(土)

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。