シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

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日本鱗翅学会

日本鱗翅学会東海支部2005年総会兼第130回例会のご案内

2005年12月 3日公開

《一般参加歓迎》

※終了しました。

日時
2005年12月3日(土)13:00-17:00
場所
名城大学タワー75:15Fレセプションホール
名古屋市天白区塩釜口1-501
Tel. 052-832-1151(代表)
名古屋地下鉄鶴舞線塩釜口1番出口徒歩5分
参加費
500円

特別講演:本田計一氏「チョウの食草選び-母と子と植物の言い分」

プロフィール
京都大学工学部大学院終了後鐘紡(株)研究所勤務。現在広島大学総合科学部教授(理学博士)で、米国コーネル大学生態進化生物学科の客員教授を歴任。 研究テーマ:鱗翅目昆虫の寄主選択・化学防御・採餌・配偶・休眠などについての化学生態学、生理化学。

一般講演
西原かよ子:「矢田川河川敷の鱗翅類」
波平和也:「温度変化によるナガサキアゲハのメスの白紋の出現状況」
高橋真弓:「東シベリア・マンモスの国のチョウと自然」
間野隆裕:「豊田市都心部において糖蜜で誘引されたガ類群集」

標本展示や文献等の閲覧販売もいたします。お持ち下さい。

当日終了後その場で楽しい懇親会を実施します。

事務局
間野隆裕 海部郡美和町蜂須賀花木前1-33 〒490-1225
TEL(FAX).052-442-1503
e-mail:manotaka@muj.biglobe.ne.jp

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
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※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。