ミノウスバ Pryeria sinica
(マダラガ科)

半透明の翅をもつ昼飛性のマダラガ。日本では北海道から九州まで分布し、マサキ、ツルウメモドキなどのニシキギ科を食樹とする。首都圏では晩秋11月頃に成虫が見られるが、寒冷地ほど早く出現する傾向にあるようで、青森県の山地では9月下旬に発生の盛期を迎える。

食樹のマサキが生垣として植栽されることから、市街地に多く生息する。多数の卵を並べて産み付ける習性があり、幼虫は群れて生活するため、植栽のマサキの葉を食べ尽くす害虫としても知られている。しかし、こと青森県においては市街地で発生した例が知られておらず、自然度の高い山林で偶然的に採集されるばかりの稀種である。市街地への進出程度に顕著な地域差が見られることは興味深い。

撮影データ: 2017年9月24日 青森県平川市
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

第2回里山保全特別講演会開催のお知らせ

2005年10月30日公開

-日本鱗翅学会近畿支部・日本昆虫学会近畿支部・琵琶湖博物館共催-

※終了しました。

開催日時:2005年10月30日(日)13:00~17:00

テーマ「里山の生きものの不思議」
「アサギマダラの驚くべき飛翔能力!」金沢 至 氏(大阪市立自然史博物館)
「オサムシの不思議」八尋 克郎 氏(滋賀県立琵琶湖博物館)
「ドングリの木と虫との不思議な関係」寺本 憲之 氏(滋賀県)
「イノシシの不思議」高橋 春成 氏(奈良大学)
「愛知川河辺林の生きものの不思議」南 尊演 氏(滋賀県立八幡高校)
受付
10月30日(日)12:30から
場所
琵琶湖博物館ホール
(JR草津駅西口からバス「烏丸半島」行きで約22分)
対象
一般者、日本鱗翅学会・日本昆虫学会会員
定員
100名(先着順)
参加費
無料
申し込み方法
往復ハガキに氏名・住所・電話番号、「第2回里山保全特別講演会参加望」と明記のうえ、下記までお申し込みください(※〆切日10月21日必着)。
申し込み先
〒525-0001滋賀県草津市下物町1091 琵琶湖博物館内
第2回里山保全特別講演会実行委員会 実行委員長 八尋 克郎 宛
E-mail:yahiro@lbm.go.jp
TEL:(077)568-4811;FAX(077)568-4850
お問い合わせ先
日本鱗翅学会近畿支部幹事長 寺本 憲之
〒523-1322 滋賀県蒲生郡安土町宮津1-55
E-mail:teramoto-noriyuk@@pref.shiga.lg.jp
TEL.(0748)46-4867 または (0748)46-6504(東近江地域振興局農産普及課大中担当内 寺本);FAX.(0748)46-4011

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日本鱗翅学会

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。