シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

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日本鱗翅学会

東海支部第128回例会のご案内

2005年3月 6日公開

三重昆虫談話会との共催

※終了しました。

会員でなくても参加可能ですのでご興味のある方はぜひおいで下さい。

日時
2005年3月6日(日)13:00~17:00
場所
三重県教育文化会館
津駅より徒歩5分
津市桜橋2-142
TEL:052-228-2283
講演
玉置高志・西田悦造・中西元男:琉球列島のアサギマダラの状況、昨今
このほかに三重昆虫談話会より講演あり。

当日は三重県関連の文献も販売。

終了後懇親会を実施。

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。