ヒメクロオビフユナミシャク Operophtera crispifascia
(シャクガ科ナミシャク亜科)

寒冷期に活動するシャクガの仲間、いわゆる冬尺蛾のひとつ。山深いブナ林に生息する。木々の葉が黄色く色付きそして落葉する直前のひと時に限って出現し、同所的に見られる他の冬尺蛾よりも出現時期はやや早い。

冬尺蛾のメスはいずれも翅が縮小あるいは消失しており飛翔能力を持たないが、その中にあって本種のメスは相対的にかなり大きな翅をもつ。オスは低地~山地でよく見られるクロオビフユナミシャクに似る。しかし触角の櫛歯は本種の方がはるかに長く、識別は容易。

ブナの幹に本種のメスがとまっていると、中途半端な大きさの翅が幹表面に接して周囲に馴染み、小さなコブのように見える。コーリング(雌性フェロモンの放出)は午後7時頃に行われ、その時間帯には多数のオスがブナ林内を飛び交う。

撮影データ: 2015年10月17日 八甲田山(青森県)
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

四国支部第10回例会

2005年2月27日公開

※終了しました。

四国支部「第10回例会」を下記の要領で開催いたします。 会員でなくても参加可能ですのでご興味のある方はぜひおいで下さい。

日時
2005年2月27日(日曜日)午前11時から午後4時30分
場所
愛媛県総合科学博物館第3研修室
愛媛県新居浜市大生院2133-2
主催
日本鱗翅学会四国支部
地図

プログラム

司会(大西剛)
11:00
評議員代表挨拶
11:05
地元代表挨拶
11:10
話題提供 午前の部
「フィールドでのデジカメ活用法」
「愛媛県でアサギマダラ越冬幼虫確認」など
12:00-13:15
昼食・休憩
博物館レストラン「クローネ」をご利用下さい。
バイキング食べ放題 ¥900
13:15-14:30
話題提供 午後の部(内容未定)
14:30-15:30
自己紹介・一人一話
15:30-16:20
総会
評議員会・自然保護委員会の報告など
16:25
閉会の挨拶

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。