ベニスズメ Deilephila elpenor
(スズメガ科ホウジャク亜科)

5月も中旬を過ぎるとクヌギの樹液の出が活発になってくる。暗い林を歩いていると独特の匂いが漂ってきて「樹液廻りの季節がやってきたなあ...。」と嬉しくなる。夜の帳が降りる頃、まず最初にやってくるのがベニスズメだ。彼らは2時間程樹液にまとわりつき、そして消えていく。

ベニスズメは旧北区に広く分布している。日本に分布しているものは亜種lewisiiとされており図巻等でもそのように示されているが、亜種として分ける区別点は見いだせない。また、ベトナムからヒマラヤにかけてやや大型の亜種macromeraが分布している。

幼虫はツリフネソウ科やアカバナ科の草本で良く見られ、終齢幼虫は褐色だがまれに緑色のものもある。ベニスズメの英名は&dquot;Large elephant hawkmoth&dquot;で,これは幼虫の頭胸部が象の鼻に似ているからだという。まあそう見えなくもないが文化の違う人達の感覚はよくわからないものである。

撮影データ: 2010年5月24日 埼玉県桶川市
撮影・文章: 矢野 高広

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日本鱗翅学会

日本鱗翅学会の歴史

昭和20年(1945)
9月1日 創立(京都)
昭和24年(1949)
11月30日 会誌『蝶と蛾』発行
昭和30年(1955)
5月15日 第2会誌『やどりが』発行
昭和36年(1961)
台湾調査隊派遣。以降、ヒマラヤ蝶蛾調査隊派遣[昭和38年(1963)]、東南アジア蝶蛾調査隊(マレーシア)派遣[昭和39年(1964)]、台湾蝶類生態調査隊派遣[昭和40年(1965)]
昭和46年(1971)
創立25周年記念論文集発行
昭和63年(1988)
『蝶類学の最近の進歩』白水隆名誉会長記念論文発行
平成元年(1989)
『日本産蝶類の衰亡と保護 第1集(やどりが特別号)』発行。以降、現在までに第5集発行済。
平成2年(1990)
第1回日本鱗翅学会セミナー「蝶類の保護・・・自然保護の一環として」を大阪市で開催。以降、浦和市・松本市・仙台市・鹿児島市にて平成6年(1994)まで合計5回開催。
平成6年(1994)
日本鱗翅学会50周年国際シンポジウムを大阪府立大学で開催。
平成7年(1995)
自然史学会連合に加盟。
平成8年(1996)
ギフチョウフォーラムを岐阜市長良川国際会議場で開催。
平成11年(1999)
日本鱗翅学会アサギマダラプロジェクト発足。
自然保護委員会による第一回「チョウとガ」フォトコンテスト開催、以来4回にわたって実施。
平成14年(2002)
日本鱗翅学会公式ウェブサイトの公開。
平成17年(2005)
アサギマダラ・プロジェクト・国際シンポジウムの開催。
平成22年(2010)
日本昆虫科学連合発足、本学会も加盟。
平成24年(2012)
東北支部設立総会の開催。
平成30年(2018)
『蝶と蛾』誌の完全電子化を実施。
ウェブサイトのリニューアル公開。

参考リンク

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。