カバイロシジミ Glaucopsyche lycormas
(シジミチョウ科)

日本では、青森県の北端部と北海道のみに分布する稀なシジミチョウ。クサフジを食餌植物とする集団とヒロハノクサフジを食餌植物とする集団とに2分される。特に後者は道南と青森県の限られた地域に見られ、その生息地は海岸部の断崖付近に限定される。

本種の生活史はクサフジとヒロハノクサフジの花に依存しているが、ヒロハノクサフジはクサフジより遥かに花期が長く、そのためヒロハノクサフジを利用する道南・青森県の集団では羽化時期が長期にわたる。例えば青森県の津軽半島では5月下旬から8月まで新鮮な成虫が見られ、年1化でありながら成虫出現期が極めて長い。

このように羽化が斉一でない事情が影響してか、津軽半島の生息地で一度に見られる個体数は少ない。日差しを遮るものがない炎天の海岸で、しかも足場の悪い断崖近くを活発に飛んで落ち着かず、撮影には難儀させられる。

撮影データ: 2013年8月7日 青森県津軽半島
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

『蝶と蛾』編集委員会規程 (2010年1月1日施行)

  • 第1条 会則第38条により設置された『蝶と蛾』編集委員会(以下本委員会)を本規程により運営する.
  • 第2条 (構成および組織)
    • 1. 本委員会には委員長1名,幹事1または2名,委員複数名を置く.また,必要に応じ幹事補助を置くことができる.
    • 2. 委員長は会則第40条により会長が委嘱する.
    • 3. 幹事および委員は,理事会の承認を得て,委員長が委嘱する.
    • 4. 委員長,幹事,および必要に応じ幹事補佐をもって事務局を構成する.
    • 5. 以上の役職間の兼務は認められる.
    • 6. 委員長,幹事,委員,幹事の任期は会則第16条の役員と同様とし,会則第16~18条を準用する.ただし,重任を妨げない.
    • 7. 委員長はすべての人事を理事会に報告する.
  • 第3条 (編集業務)
    • 1. 委員長は原稿の送付を受け,必要があれば委員と協議の上,2名以上のレフェリーを選定して原稿の査読を依頼する.
    • 2. 原稿の採否は,レフェリーの意見を参考にして委員長が決定する.ただし,必要があれば委員に意見を求めることができる.
    • 3. 本条1~2項の任を果たすのに不適切な場合は,委員の一人がレフェリーを選定する.
    • 4. 幹事は,著者ならびに印刷所との連絡を担当する.
    • 5. 活動状況ならびに活動の結果は評議員会において報告し,また「やどりが」誌上で直接会員に報告する.
  • 第4条 (費用) 『蝶と蛾』の編集・発行に関わる経費は一般会計により処理する.
  • 第5条 (施行および改廃)
    • 1. 本規程は2010年1月1日から施行する.
    • 2. 本規程の改廃は会則第34条の5による.

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。