カバイロシジミ Glaucopsyche lycormas
(シジミチョウ科)

日本では、青森県の北端部と北海道のみに分布する稀なシジミチョウ。クサフジを食餌植物とする集団とヒロハノクサフジを食餌植物とする集団とに2分される。特に後者は道南と青森県の限られた地域に見られ、その生息地は海岸部の断崖付近に限定される。

本種の生活史はクサフジとヒロハノクサフジの花に依存しているが、ヒロハノクサフジはクサフジより遥かに花期が長く、そのためヒロハノクサフジを利用する道南・青森県の集団では羽化時期が長期にわたる。例えば青森県の津軽半島では5月下旬から8月まで新鮮な成虫が見られ、年1化でありながら成虫出現期が極めて長い。

このように羽化が斉一でない事情が影響してか、津軽半島の生息地で一度に見られる個体数は少ない。日差しを遮るものがない炎天の海岸で、しかも足場の悪い断崖近くを活発に飛んで落ち着かず、撮影には難儀させられる。

撮影データ: 2013年8月7日 青森県津軽半島
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

日本鱗翅学会表彰規程 (1992年11月14日)

  • 1. (目的) 本学会の一層の発展をはかるため,会員の顕著な業績を表彰する.
  • 2. (対象) 会の目的に照らし,ふさわしい業績あるいは貢献について,その業績そのもの,あるいはそれを為した会員,またはその双方を表彰する.
    • 2-1 研究成果の発表・労作の出版等,鱗翅学の発展普及に資する業績,鱗翅類やそれにかかわることがらに関する社会的関心の増進のための活動,会務に関する貢献等,本学会活動の一切を対象とする.
    • 2-2 物故会員も対象とする.
    • 2-3 業績のあった時期は問わない.
  • 3. (選定規程) 評議員会において審査決定する.
    • 3-1 議事録上の記録は,議長の裁量により一部を省略できる.
    • 3-2 物故会員に対する追贈に際しては,必要な場合,理事会の決定によることができる.理事会は事後の最も近い評議員会に報告しなければならない.
  • 4. (表彰の取り消し) 表彰後,当該表彰が不適当であることが判明した場合は取り消すことができる.
    • 4-1 取り消しは評議員会の議決による.ただし,会則第33条の規定(議決は出席者の過半数により決める)にかかわらず,出席評議員の3分の2以上の賛同を必要とする.
  • 5. (表彰) 原則として,大会時に会長から会長名の表彰状を贈る.
    • 5-1 副賞については特に定めない.その都度の評議員会の議決による.
  • 6. (改廃) 本規程の改廃は会則第34条の6による.

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。