ベニスズメ Deilephila elpenor
(スズメガ科ホウジャク亜科)

5月も中旬を過ぎるとクヌギの樹液の出が活発になってくる。暗い林を歩いていると独特の匂いが漂ってきて「樹液廻りの季節がやってきたなあ...。」と嬉しくなる。夜の帳が降りる頃、まず最初にやってくるのがベニスズメだ。彼らは2時間程樹液にまとわりつき、そして消えていく。

ベニスズメは旧北区に広く分布している。日本に分布しているものは亜種lewisiiとされており図巻等でもそのように示されているが、亜種として分ける区別点は見いだせない。また、ベトナムからヒマラヤにかけてやや大型の亜種macromeraが分布している。

幼虫はツリフネソウ科やアカバナ科の草本で良く見られ、終齢幼虫は褐色だがまれに緑色のものもある。ベニスズメの英名は&dquot;Large elephant hawkmoth&dquot;で,これは幼虫の頭胸部が象の鼻に似ているからだという。まあそう見えなくもないが文化の違う人達の感覚はよくわからないものである。

撮影データ: 2010年5月24日 埼玉県桶川市
撮影・文章: 矢野 高広

閉じる

日本鱗翅学会

日本鱗翅学会の活動

学術活動

日本鱗翅学会では毎年大会を開催しているほか、セミナー(主なテーマは自然保護)などを開催しています。また、支部によっては支部例会や支部大会、支部セミナーなども開催されています。また、次のような学術出版物を出版しています。

  • 定期刊行物:「蝶と蛾」「やどりが」
  • 不定期刊行物:「特別報告」「日本産蝶類の衰亡と保護」「蝶の飛ぶ街」など

保全に関する活動

日本鱗翅学会では、自然保護委員会を中心として、自然保護セミナーの開催、出版物の発行、学会独自の都道府県別蝶類レッドリストの提案、開発等への要望書提出など、鱗翅類の保全を目的とした様々な活動を実施しています。

日本鱗翅学会版・日本産蝶類県別レッドデータリスト(2002年)を作成しました。

活動報告

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。