ベニスズメ Deilephila elpenor
(スズメガ科ホウジャク亜科)

5月も中旬を過ぎるとクヌギの樹液の出が活発になってくる。暗い林を歩いていると独特の匂いが漂ってきて「樹液廻りの季節がやってきたなあ...。」と嬉しくなる。夜の帳が降りる頃、まず最初にやってくるのがベニスズメだ。彼らは2時間程樹液にまとわりつき、そして消えていく。

ベニスズメは旧北区に広く分布している。日本に分布しているものは亜種lewisiiとされており図巻等でもそのように示されているが、亜種として分ける区別点は見いだせない。また、ベトナムからヒマラヤにかけてやや大型の亜種macromeraが分布している。

幼虫はツリフネソウ科やアカバナ科の草本で良く見られ、終齢幼虫は褐色だがまれに緑色のものもある。ベニスズメの英名は&dquot;Large elephant hawkmoth&dquot;で,これは幼虫の頭胸部が象の鼻に似ているからだという。まあそう見えなくもないが文化の違う人達の感覚はよくわからないものである。

撮影データ: 2010年5月24日 埼玉県桶川市
撮影・文章: 矢野 高広

閉じる

日本鱗翅学会

2021年度日本鱗翅学会学会賞および奨励賞の推薦募集について

2021年6月16日公開

本学会では、2018年3月の評議員会にて日本鱗翅学会表彰規定を積極的に活用し、「学会賞」と「奨励賞」を制定することが決まりました。

「学会賞」は、研究成果の発表・出版等、鱗翅学の発展普及に資する業績、鱗翅類やそれにかかわる事柄に関する社会的関心の増進のための活動、会務に関する貢献等に優れた功績をあげた本会の正会員、名誉会員を対象とします。物故会員は対象としません。

「奨励賞」は、鱗翅学の分野において優れた研究を行い、また鱗翅学の進歩に寄与できることが期待される40歳未満の本会の正会員とします。

2019年に1回目の推薦募集を行い、2020年の大会で授賞式等を予定していましたが、大会は延期となり2回目の推薦募集も中止していました。

本年からは推薦募集を再開いたします。2021年11月末日を締切日とし、2022年の大会で授賞式等を予定しています。学会賞ならびに奨励賞候補者業績書及び推薦書はウェブサイト内の書式[ここをクリック]を利用するか総務担当理事に請求してください。応募に際しては、受賞候補者選考要項を参考にしてください。

送付先住所

〒980-0011

仙台市青葉区上杉 2-5-1-301

保坂 満(総務担当)

TEL:090-4669-1726
E-mail:himegifutefumiyagi.email.ne.jp

保坂 満 (総務担当)

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。