シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

閉じる

日本鱗翅学会

2021年度のイベント予定

2021年6月 7日公開

2021年度の大会、支部例会及び各種イベントの予定を公開します。奮ってご参加下さい。

学会大会

第67回大会
日時: 2021年10月30日(土)~10月31日(日)
会場: オンラインで開催予定

東北支部

2021年度東北支部例会
日時: 2021年10月16日(土) 14:00~
会場: Zoomで開催予定

関東支部

関東支部「秋のつどい」(2021)
日時: 2021年11月13日(土) 14:00~18:00
会場: Zoomで開催予定

信越支部

予定が分かり次第公開いたします。

東海支部

予定が分かり次第公開いたします。

近畿支部

第163回近畿支部例会 (関西昆虫学研究会と合同)
日時: 2021年12月18日(土)
会場: Zoomまたは京都府立大学で開催予定

中国支部

第22回中国支部例会
日時: 2022年秋に延期
会場: 山口県(予定)、会場未定

四国支部

2021年度の大会は中止いたします。

九州支部

九州支部2021年度大会 (九州・沖縄昆虫研究会と合同開催を予定)
日時: 2021年12月初旬(予定)
会場: 九州大学

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。