ベニスズメ Deilephila elpenor
(スズメガ科ホウジャク亜科)

5月も中旬を過ぎるとクヌギの樹液の出が活発になってくる。暗い林を歩いていると独特の匂いが漂ってきて「樹液廻りの季節がやってきたなあ...。」と嬉しくなる。夜の帳が降りる頃、まず最初にやってくるのがベニスズメだ。彼らは2時間程樹液にまとわりつき、そして消えていく。

ベニスズメは旧北区に広く分布している。日本に分布しているものは亜種lewisiiとされており図巻等でもそのように示されているが、亜種として分ける区別点は見いだせない。また、ベトナムからヒマラヤにかけてやや大型の亜種macromeraが分布している。

幼虫はツリフネソウ科やアカバナ科の草本で良く見られ、終齢幼虫は褐色だがまれに緑色のものもある。ベニスズメの英名は&dquot;Large elephant hawkmoth&dquot;で,これは幼虫の頭胸部が象の鼻に似ているからだという。まあそう見えなくもないが文化の違う人達の感覚はよくわからないものである。

撮影データ: 2010年5月24日 埼玉県桶川市
撮影・文章: 矢野 高広

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日本鱗翅学会

蝶と蛾 71(1)(電子版)発行のお知らせ

2020年6月12日公開

蝶と蛾 Vol.71 No.1 (電子版)が発行されましたのでお知らせします。閲覧には以下、J-StageのURLにアクセスし、やどりが261に同封されていたログイン名とパスワードを入力してください。

ログイン名とパスワードは、2019年9月から変更となっています。ログイン名とパスワードが分からない場合は、学会事務局にお問い合わせください。

蝶と蛾 Vol.71 No.1

    • Structure of and changes in butterfly assemblage in a residential area developed in a Satoyama landscape in the suburb of Kyoto City, central Japan.
    • Shu YOSHIDA, Norio HIRAI, Shouhei UEDA, Minoru ISHII
    • 京都市郊外の里地里山地域に造成された住宅地のチョウ類群集の構造と変化
    • 吉田 周, 平井 規央, 上田 昇平, 石井 実
    • ページ: 1-14
    • A new species of the genus Phaneta Stephens (Lepidoptera, Tortricidae, Olethreutinae) from Amami-oshima Is., Japan.
    • Yoshitsugu NASU
    • 日本産Phaneta属の1新種 (鱗翅目, ハマキガ科, ヒメハマキガ亜科)
    • 那須 義次
    • ページ: 15-20
    • Emergence of a gynandromorph and its inferred mechanism in Sasakia charonda (Hewitson, 1863).
    • Takeya YAMAMOTO, Fumio NAGASAKI, Takashi YAGI
    • オオムラサキにおける雌雄モザイク個体の発生とその発生メカニズムの推定
    • 山本 毅也, 長崎 二三夫, 八木 孝司
    • ページ: 21-26

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。