シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

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日本鱗翅学会

日本鱗翅学会東海支部 2019年総会及び第171回例会のご案内

2019年11月21日公開

東海支部の2019年総会及び第171回例会を下記の要領で開催いたします。会員外の皆様も参加もできますので、お誘い合わせの上ご参加いただければ幸いです。

開催要領

日時
2019年12月7日(土) 13:00~17:00
会場
名城大学 共通講義棟北館 N-104講義室
(名古屋市天白区塩釜口 1-501 | 名古屋市営地下鉄鶴舞線 塩釜口1番出口徒歩5分)
参加費
500円

プログラム

総会 13:00~13:45
特別講演 14:00~15:00
五十嵐 弘幸
 マホロバキシタバ発見を振り返って
一般講演 15:15~16:50
1)鈴木 英文
 ラオス10年間の蝶類調査の結果
2)高橋 真弓
 「蝶はなぜそこに棲むのか」の謎を追って
3) 大岡 啓二
 ベトナム北部 クックフォン国立公園の蝶2019

※ 例会終了後、懇親会の開催を予定しています。奮ってご参加下さい。

日本鱗翅学会東海支部事務局

〒470-0202

愛知県みよし市三好丘 5-1-11
野村三好ヶ丘ヒルズ 5-406

江田 信豊

E-mail:ageha6483nifty.com TEL:090-1097-5594

日本鱗翅学会

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アクア白山ビル5F
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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。