シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

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日本鱗翅学会

関東支部 2019「秋のつどい」講演募集

2019年6月15日公開

関東支部主催「秋のつどい」を下記要領で開催いたします。つきましては、蝶や蛾に関する興味深い講演を募集します。

日時
2019年10月5日(土)午後1時から5時(懇親会:6時から8時)
場所
東京大学本郷キャンパス 理学部2号館4F大講堂
(東京都文京区本郷 7-3-1)
理学部2号館
周辺地図
講演持ち時間
20分厳守 (講演20分+質疑応答交代時間5分)
使用可能機材
液晶プロジェクター、ノートパソコン(windows10/office2013対応)

講演データは事前に提出いただくか(こちらのパソコン使用の場合)、当日ご自分のパソコンでの持ち込みにするのか、選択をお願いします。事前提出の場合は、下記担当者宛てにCD、DVD、USBメモリー、SDカードなどの記録媒体で送付いただいても結構です。なお、ご自分のパソコンを持ち込む場合も念のため、別途、何らかの記録媒体で持参願います。

講演ご希望の方は、ハガキまたはe-mailで住所・氏名・講演タイトルを明記して、下記までお申し込みください。関東支部以外からの応募も歓迎します。また、学生の場合は、とくに鱗翅学会会員でない場合も、応募可能とします。

講演申し込みの〆切は2019年7月31日(水)とさせていただきます。講演希望者多数の場合、講演の採否については関東支部幹事会に一任させていただきます。講演が決定した場合は、A41枚の講演要旨の提出を事前にお願いすることになります。

講演申込・お問い合わせ

〒409-0126

山梨県上野原市コモアしおつ 1-27-5

福田 晴男

E-mail:neptistarkme.biglobe.ne.jp

福田 晴男 (日本鱗翅学会関東支部長)

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。