ベニスズメ Deilephila elpenor
(スズメガ科ホウジャク亜科)

5月も中旬を過ぎるとクヌギの樹液の出が活発になってくる。暗い林を歩いていると独特の匂いが漂ってきて「樹液廻りの季節がやってきたなあ...。」と嬉しくなる。夜の帳が降りる頃、まず最初にやってくるのがベニスズメだ。彼らは2時間程樹液にまとわりつき、そして消えていく。

ベニスズメは旧北区に広く分布している。日本に分布しているものは亜種lewisiiとされており図巻等でもそのように示されているが、亜種として分ける区別点は見いだせない。また、ベトナムからヒマラヤにかけてやや大型の亜種macromeraが分布している。

幼虫はツリフネソウ科やアカバナ科の草本で良く見られ、終齢幼虫は褐色だがまれに緑色のものもある。ベニスズメの英名は&dquot;Large elephant hawkmoth&dquot;で,これは幼虫の頭胸部が象の鼻に似ているからだという。まあそう見えなくもないが文化の違う人達の感覚はよくわからないものである。

撮影データ: 2010年5月24日 埼玉県桶川市
撮影・文章: 矢野 高広

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日本鱗翅学会

蝶と蛾 70(1)(電子版)発行のお知らせ

2019年5月19日公開

蝶と蛾 Vol.70 No.1 (電子版)が発行されましたのでお知らせします。閲覧には以下、J-StageのURLにアクセスし、Vol.68 No.3/4に同封されていたログイン名とパスワードを入力してください。

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蝶と蛾 Vol.70 No.1

    • Morphological comparison of androconia in the Pieris napi group (Pieridae).
    • Shinpei MATSUDA
    • Pieris napi群の発香鱗による形態比較
    • 松田 真平
    • ページ: 1-11
    • Flower-visiting clearwing moths in the Oki Islands, Japan.
    • Shinji SUGIURA, Kota SAKAGAMI, Masakazu HAYASHI
    • 隠岐諸島におけるスカシバ類の訪花記録
    • 杉浦 真治, 阪上 洸多, 林 成多
    • ページ: 13-16
    • Mating behavior of the Old World swallowtail, Papilio machaon.
    • Tsuyoshi TAKEUCHI
    • キアゲハの配偶行動
    • 竹内 剛
    • ページ: 17-24
    • Discovery of Setomorpha rutella Zeller (Tineidae, Setomorphinae) in Japan.
    • Yoshitsugu NASU, Takaki SHIGEMATSU, Toshiya HIROWATARI, Shiro MURAHAMA, Hiroyuki MATSUMURO, Keisuke UEDA
    • 日本からのSetomorpha rutella Zeller(ヒロズコガ科,Setomorphinae亜科)の発見
    • 那須 義次, 重松 貴樹, 広渡 俊哉, 村濱 史郎, 松室 裕之, 上田 恵介
    • ページ: 25-28

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。