シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

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日本鱗翅学会

下仁田ジオパーク学術奨励金

2019年4月 5日公開

下仁田ジオパークに関わる学術研究(自然科学・人文地理・観光・教育・地域振興などの分野)に対して、一件につき上限20万円(予算総額40万円)で学術奨励金を支給いたします。対象期間は当該年度の4月1日から3月20日までとし、実施者は報告書の提出と下仁田地区内で開催される調査結果の報告会で成果を発表していただきます。

応募〆切は4/25(木)です。詳しくは、下の案内及び募集要項をご参照下さい。

申し込み・お問い合わせ先

〒370-2611

群馬県甘楽郡下仁田町大字青倉 158-1

下仁田町教育委員会事務局
教育課
シーパーク推進係

TEL:0274-70-3070
E-mail:geoparktown.shimonita.lg.jp

藤井 伸二 (自然史学会連合事務局)

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。