ベニスズメ Deilephila elpenor
(スズメガ科ホウジャク亜科)

5月も中旬を過ぎるとクヌギの樹液の出が活発になってくる。暗い林を歩いていると独特の匂いが漂ってきて「樹液廻りの季節がやってきたなあ...。」と嬉しくなる。夜の帳が降りる頃、まず最初にやってくるのがベニスズメだ。彼らは2時間程樹液にまとわりつき、そして消えていく。

ベニスズメは旧北区に広く分布している。日本に分布しているものは亜種lewisiiとされており図巻等でもそのように示されているが、亜種として分ける区別点は見いだせない。また、ベトナムからヒマラヤにかけてやや大型の亜種macromeraが分布している。

幼虫はツリフネソウ科やアカバナ科の草本で良く見られ、終齢幼虫は褐色だがまれに緑色のものもある。ベニスズメの英名は&dquot;Large elephant hawkmoth&dquot;で,これは幼虫の頭胸部が象の鼻に似ているからだという。まあそう見えなくもないが文化の違う人達の感覚はよくわからないものである。

撮影データ: 2010年5月24日 埼玉県桶川市
撮影・文章: 矢野 高広

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日本鱗翅学会

会誌「蝶と蛾」69巻(1・2・3/4号)冊子体の販売について

2019年1月11日公開

本誌は2018年1月より従来の冊子体を廃止して、J-Stage(科学技術情報発信・流通総合システム)上での電子出版へ無事完全移行しました。しかし、会員ごとの電子媒体(インターネット)利用環境は大きく異なるものと推測され、電子出版の本誌を見る機会が自由にならない会員もいるかもしれません。そこで、有償ではありますが、すでに電子出版されている本誌69巻1・2・3/4号 (2018年発行分)をまとめてオンデマンド印刷して、お届けするサービスを実施することにしました。

費用は4,000円(実費送料込、会員価格)とし、下記振込口座へのお振り込みをもって申込みといたします。

  • 郵便振替口座 01030-2-15914 (加入者名:日本鱗翅学会)

申込期間は、2019年1月1日~2019年3月31日までとし、4月以降発送の予定です。振込用紙には必ず「蝶と蛾69巻 合本希望」とお書きのうえ、会員番号、郵便番号、住所、氏名もご記入ください。

2019年3月31日以降の購入希望については、残部があれば販売いたしますが、売り切れの際はご了承ください。

「蝶と蛾」編集委員会

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。