カバイロシジミ Glaucopsyche lycormas
(シジミチョウ科)

日本では、青森県の北端部と北海道のみに分布する稀なシジミチョウ。クサフジを食餌植物とする集団とヒロハノクサフジを食餌植物とする集団とに2分される。特に後者は道南と青森県の限られた地域に見られ、その生息地は海岸部の断崖付近に限定される。

本種の生活史はクサフジとヒロハノクサフジの花に依存しているが、ヒロハノクサフジはクサフジより遥かに花期が長く、そのためヒロハノクサフジを利用する道南・青森県の集団では羽化時期が長期にわたる。例えば青森県の津軽半島では5月下旬から8月まで新鮮な成虫が見られ、年1化でありながら成虫出現期が極めて長い。

このように羽化が斉一でない事情が影響してか、津軽半島の生息地で一度に見られる個体数は少ない。日差しを遮るものがない炎天の海岸で、しかも足場の悪い断崖近くを活発に飛んで落ち着かず、撮影には難儀させられる。

撮影データ: 2013年8月7日 青森県津軽半島
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

会誌「蝶と蛾」69巻(1・2・3/4号)冊子体の販売について

2019年1月11日公開

本誌は2018年1月より従来の冊子体を廃止して、J-Stage(科学技術情報発信・流通総合システム)上での電子出版へ無事完全移行しました。しかし、会員ごとの電子媒体(インターネット)利用環境は大きく異なるものと推測され、電子出版の本誌を見る機会が自由にならない会員もいるかもしれません。そこで、有償ではありますが、すでに電子出版されている本誌69巻1・2・3/4号 (2018年発行分)をまとめてオンデマンド印刷して、お届けするサービスを実施することにしました。

費用は4,000円(実費送料込、会員価格)とし、下記振込口座へのお振り込みをもって申込みといたします。

  • 郵便振替口座 01030-2-15914 (加入者名:日本鱗翅学会)

申込期間は、2019年1月1日~2019年3月31日までとし、4月以降発送の予定です。振込用紙には必ず「蝶と蛾69巻 合本希望」とお書きのうえ、会員番号、郵便番号、住所、氏名もご記入ください。

2019年3月31日以降の購入希望については、残部があれば販売いたしますが、売り切れの際はご了承ください。

「蝶と蛾」編集委員会

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。