エゾミドリシジミ Favonius yezoensis
(シジミチョウ科)

ミドリシジミの仲間の翅の緑色は、鱗粉のごく微細な構造により光が干渉することで生じている。角度によって色や輝きの強さが変わって見えるのはそのためで、この特殊な発色現象は構造色と呼ばれる。

羽化の瞬間、チョウの翅は体液でわずかに湿っている。このわずかな体液によって鱗粉の反射する光の波長が変わるため、新成虫が蛹から抜け出した直後のひと時に限って、翅は普段の緑色からは想像もつかない紫色となる。紫色の翅は前縁・外縁側から乾いて速やかに変色し、60秒後にはオーロラを連想させる配色(写真)に、そして更に1分ほど経つと完全な緑色となる。

撮影データ: 青森県岩木山にて採卵・飼育
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

蝶と蛾 69(3/4)(電子版)発行のお知らせ

2019年1月11日公開

蝶と蛾 Vol.69 No.3/4 (電子版)が発行されましたのでお知らせします。閲覧には以下、J-StageのURLにアクセスし、Vol.68 No.3/4に同封されていたログイン名とパスワードを入力してください。

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蝶と蛾 Vol.69 No.3/4

    • Crossing experiments with Papilio okinawensis Fruhstorfer from Okinawa Island and P. dehaanii C. & R. Felder from central Honshu, Japan (Lepidoptera, Papilionidae).
    • Hikaru KITAHARA, Kazunobu SHIRAI
    • 沖縄島産オキナワカラスアゲハ(Papilio okinawensis Fruhstorfer)と本州中部産カラスアゲハ(P. dehaaniiM/i> C.&R. Felder)の交配実験
    • 北原 曜・白井 和伸
    • ページ: 85-91
    • Discovery of Blastobasis spiniella (Lepidoptera: Blastobasidae) in Japan.
    • Issei OHSHIMA, Sadahisa YAGI, David ADAMSKI
    • スピニエラネマルハキバガ(新称)(鱗翅目: キバガ上科: ネマルハキバガ科)の日本からの発見
    • 大島 一正・屋宜 禎央・David ADAMSKI
    • ページ: 93-98
    • First host record of Argyresthia assimilis Moriuti, 1977 (Lepidoptera: Yponomeutidae) and a description of its annual life history.
    • Kimiko HIRAYAMA, Mizuki SASAKI, Issei OHSHIMA
    • セジロメムシガ(スガ科)の寄主初記録と生活史
    • 平山 貴美子・佐々木 瑞季・大島 一正
    • ページ: 99-106
    • A new species of the genus Nosphistica Meyrick (Lepidoptera, Lecithoceridae) from Japan.
    • Jouhei OKU, Yositaka SAKAMAKI, Sadahisa YAGI
    • 日本産Nosphistica属の1新種(鱗翅目: ヒゲナガキバガ科)
    • 奥 尉平・坂巻 祥孝・屋宜 禎央
    • ページ: 107-112

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。