ニホンセセリモドキ Hyblaea fortissima
(セセリモドキガ科)

早春の山林で昼間に活動する変わり者のガ。日本(北海道~九州)と朝鮮半島に分布する。その色彩斑紋は名前の通りセセリチョウ、特にミヤマセセリとよく似ている。年1化で夏に羽化するが、新成虫はほとんど活動しないまま休眠して夏~冬をやり過ごし、翌春になってようやく活動を始める。セセリモドキの仲間は、ヤガ科などとはかなりの遠縁で、むしろイカリモンガやマドガなどに近縁とされる。

4月初旬、青森県の南西端に位置する深浦町まで足を伸ばした。ところどころに雪が残る中でフキノトウとキブシの花が咲き、路上ではシータテハが日光浴していた。その傍ら、日当たりの良い斜面に多数のニホンセセリモドキが集まっていた。その場で見られたニホンセセリモドキは全てオスで、後脚の毛束を広げて翅をV字に開く特有の姿勢でとまっていた。

撮影データ: 2016年4月2日 青森県深浦町
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

蝶と蛾 69(1)(電子版)発行のお知らせ

2018年7月18日公開

蝶と蛾 Vol.69 No.1 (電子版)が発行されましたのでお知らせします。閲覧には以下、J-StageのURLにアクセスし、Vol.68 No.3/4に同封されていたログイン名とパスワードを入力してください。

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蝶と蛾 Vol.69 No.1

    • DNA barcoding and adult morphology reveal an unrecorded species on Citrus and other new host associations of Blastobasidae (Lepidoptera: Gelechioidea) in Japan, with taxonomic notes on the genus Lateantenna.
    • Issei OHSHIMA, Yositaka SAKAMAKI, Hiromitsu INOUE, Tomonori ARAI, David ADAMSKI
    • DNAバーコーディングおよび成虫形態から明らかとなったネマルハキバガ科(鱗翅目: キバガ上科)のミカンを加害する日本未記録種と新たな寄主植物の記録
    • 大島 一正・坂巻 祥孝・井上 広光・新井 朋徳・D. Adamski
    • ページ: 1-9
    • Taxonomic relationship between Earias roseifera Butler and Earias roseoviridis Sugi (Lepidoptera: Nolidae: Eariadinae) with reference to their distributions mainly in Japan.
    • Daisuke WATABIKI, Shin-ichi YOSHIMATSU
    • ベニモンアオリンガとオオベニモンアオリンガの分類学的関係, 日本における両種の分布を参考に
    • 綿引 大祐・吉松 慎一
    • ページ: 11-18
    • Records of Gelechioid moths from Amami-Ôshima Island.
    • Jouhei OKU, Yositaka SAKAMAKI, Shin-ichi SAMESHIMA, Katsuo TSUDA, Takeshi TERADA
    • 奄美大島のキバガ上科の記録
    • 奥 尉平・坂巻 祥孝・鮫島 真一・津田 勝男・寺田 剛
    • ページ: 19-32
    • Seasonal and sexual differences in the ultraviolet reflectance and scent scale substances of the wings of Pieris napi japonica (Lepidoptera, Pieridae).
    • TANAHASHI Ichiro
    • ヤマトスジグロシロチョウの季節型による翅の色彩と香気成分の変化
    • 棚橋 一郎
    • ページ: 33-43
    • A new species of the genus Epinotia Hubner (Lepidoptera, Tortricidae, Olethreutinae) from Japan.
    • NASU Yoshitsugu
    • 日本産Epinotia属の1新種(鱗翅目, ハマキガ科, ヒメハマキガ亜科)
    • 那須 義次
    • ページ: 45-47
    • 蝶と蛾 68巻3/4号の訂正

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。