ヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi
(アゲハチョウ科)

北国の春を代表するチョウ。日本では北海道と本州の寒冷地(東北地方、群馬県赤城山、中部地方)に分布する。早春の広葉樹林やスギ林で見られ、近縁種のギフチョウよりも飛翔は緩慢。幼虫はウスバサイシン類の葉を食べて育ち、夏のうちに蛹となるが、以降9~10ヶ月ほど休眠して翌春の羽化を待つ。

上述の通り幼虫の食草はウスバサイシン類であり、本種にとってカタクリは必須の存在ではない。しかし、ウスバサイシン類が生育する林床の開けた林には、しばしばカタクリが群生し、ちょうどその花が咲く頃にヒメギフチョウが出現する。カタクリの紫色とヒメギフチョウの黄色がなす鮮やかなコントラストは、愛好家の目を楽しませている。

撮影データ: 2015年4月19日 岩手県雫石町
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

蝶と蛾 69(1)(電子版)発行のお知らせ

2018年7月18日公開

蝶と蛾 Vol.69 No.1 (電子版)が発行されましたのでお知らせします。閲覧には以下、J-StageのURLにアクセスし、Vol.68 No.3/4に同封されていたログイン名とパスワードを入力してください。

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蝶と蛾 Vol.69 No.1

    • DNA barcoding and adult morphology reveal an unrecorded species on Citrus and other new host associations of Blastobasidae (Lepidoptera: Gelechioidea) in Japan, with taxonomic notes on the genus Lateantenna.
    • Issei OHSHIMA, Yositaka SAKAMAKI, Hiromitsu INOUE, Tomonori ARAI, David ADAMSKI
    • DNAバーコーディングおよび成虫形態から明らかとなったネマルハキバガ科(鱗翅目: キバガ上科)のミカンを加害する日本未記録種と新たな寄主植物の記録
    • 大島 一正・坂巻 祥孝・井上 広光・新井 朋徳・D. Adamski
    • ページ: 1-9
    • Taxonomic relationship between Earias roseifera Butler and Earias roseoviridis Sugi (Lepidoptera: Nolidae: Eariadinae) with reference to their distributions mainly in Japan.
    • Daisuke WATABIKI, Shin-ichi YOSHIMATSU
    • ベニモンアオリンガとオオベニモンアオリンガの分類学的関係, 日本における両種の分布を参考に
    • 綿引 大祐・吉松 慎一
    • ページ: 11-18
    • Records of Gelechioid moths from Amami-Ôshima Island.
    • Jouhei OKU, Yositaka SAKAMAKI, Shin-ichi SAMESHIMA, Katsuo TSUDA, Takeshi TERADA
    • 奄美大島のキバガ上科の記録
    • 奥 尉平・坂巻 祥孝・鮫島 真一・津田 勝男・寺田 剛
    • ページ: 19-32
    • Seasonal and sexual differences in the ultraviolet reflectance and scent scale substances of the wings of Pieris napi japonica (Lepidoptera, Pieridae).
    • TANAHASHI Ichiro
    • ヤマトスジグロシロチョウの季節型による翅の色彩と香気成分の変化
    • 棚橋 一郎
    • ページ: 33-43
    • A new species of the genus Epinotia Hubner (Lepidoptera, Tortricidae, Olethreutinae) from Japan.
    • NASU Yoshitsugu
    • 日本産Epinotia属の1新種(鱗翅目, ハマキガ科, ヒメハマキガ亜科)
    • 那須 義次
    • ページ: 45-47
    • 蝶と蛾 68巻3/4号の訂正

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。