シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

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日本鱗翅学会

近畿支部第155回例会開催のご案内

2017年5月 3日公開

近畿支部第155回例会プログラムが確定いたしましたので、ご案内いたします。

日時・場所

主催:
日本鱗翅学会近畿支部
日時:
2017年5月14日(日) 13:00~14:15
会場:
大阪府立大学I-siteなんば2階会議室
最寄駅: 地下鉄「大国町」「恵美須町」、南海「難波」「今宮戎」
アクセス

プログラム

招待講演: 長田 庸平 (大阪市立自然史博物館)
I. 菌食性小蛾類の分類学的研究およびキノコ害虫の識別法
II. ミカドアゲハの日本産亜種の再検討と本土亜種の分布拡大
一般講演: 寺本 憲之 (滋賀県立大学/琵琶湖博物館)
宇宙ステーションをつくるオドリハマキモドキ(ハマキモドキガ科)の幼生期

アサギマダラプロジェクト公開シンポジウム

支部例会に引き続き最終回となる「アサギマダラプロジェクト公開シンポジウム」を開催しますのでぜひご参加下さい。

お申込・問い合わせ先

〒599-8531

大阪府堺市中区学園町 1-1

大阪府立大学大学院生命環境科学研究科
環境動物昆虫学研究室

竹内 剛(日本鱗翅学会近畿支部)

TEL:072-254-9413
FAX:072-254-9694
E-mail:ttt26715osakafu-u.ac.jp

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。