スギタニルリシジミ Celastrina sugitanii
(シジミチョウ科)

春の野山を代表的するチョウのひとつ。国内分布は北海道~九州。ルリシジミに似るが、年1度春だけに出現し、生息環境は落葉広葉樹林にほぼ限られる(一方、ルリシジミは春から秋まで見られ、公園や農地などの身近な環境にもよく生息している)。トチノキなどの花蕾に産卵し、幼虫はそれを食べて育つ。越冬態は蛹。

成虫は主に樹冠近くの高所で活動するものの、午前中には日当たりの良い林床に下りて日光浴する。そして気温が高くなると、オスは湿った地面に集まって吸水する。

花での吸蜜行動も時おり観察されるが、写真は日光浴中の個体が偶然カタクリの花弁にとまった場面を撮影したもの。この日は気持ちの良い晴天で気温が高く、羽化後間もないスギタニルリシジミが数多く姿を現した。その傍らで飛び古したヒメギフチョウも見られた。

撮影データ: 2015年4月12日 青森県青森市
撮影・文章: 工藤 誠也

閉じる

日本鱗翅学会

九州支部平成29年春の例会のお知らせ

2017年2月23日公開

この度、九州支部で日本鱗翅学会単独の例会を開催することになりました。これまで日本昆虫学会九州支部との合同大会に参加されたことのない方、高校生など会員外の方の参加も歓迎します。皆様お誘い合わせの上、お気軽にご参加ください。

日時・場所

日時:
2017年3月12日(日) 13:00~17:00
会場:
九州大学農学部1号館307号室
アクセス:
地下鉄貝塚駅より徒歩5分
参加費:
無料

プログラム

  • 末藤 清一: インドネシア、スラウェシ島のチョウ最新事情
  • 山口 諒: メナドヒメワモンの分類学的再検討とスラウェシの生物地理
  • 河野 晃太郎・板並 優佳・佐々木 公隆: 天拝公園とトラストの森の環境調査
  • 佐々木公隆: 福岡県のカトカラの記録
  • (休憩)
  • 屋宜 禎央: 日本産潜葉性小蛾類に関する新知見
  • 千葉 秀幸: 「所族未定」のセセリを仕分ける
  • 二町 一成: キオビエダシャク・イエローバンド型の出現状況について
  • 広渡 俊哉: 「白昼の妖精」ヒゲナガガに関する最近の話題
  • その他の話題

※ 例会終了後、簡単な懇親会の開催を予定しています。

お問い合わせ

〒812-8581 福岡市東区箱崎 6-10-1
九州大学農学部昆虫学教室
Tel: 092-642-2837
e-mail: hirowat_t@agr.kyushu-u.ac.jp

広渡 俊哉 (九州大学農学部)

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。