カバイロシジミ Glaucopsyche lycormas
(シジミチョウ科)

日本では、青森県の北端部と北海道のみに分布する稀なシジミチョウ。クサフジを食餌植物とする集団とヒロハノクサフジを食餌植物とする集団とに2分される。特に後者は道南と青森県の限られた地域に見られ、その生息地は海岸部の断崖付近に限定される。

本種の生活史はクサフジとヒロハノクサフジの花に依存しているが、ヒロハノクサフジはクサフジより遥かに花期が長く、そのためヒロハノクサフジを利用する道南・青森県の集団では羽化時期が長期にわたる。例えば青森県の津軽半島では5月下旬から8月まで新鮮な成虫が見られ、年1化でありながら成虫出現期が極めて長い。

このように羽化が斉一でない事情が影響してか、津軽半島の生息地で一度に見られる個体数は少ない。日差しを遮るものがない炎天の海岸で、しかも足場の悪い断崖近くを活発に飛んで落ち着かず、撮影には難儀させられる。

撮影データ: 2013年8月7日 青森県津軽半島
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

関東支部「春のつどい」(2017)

2017年2月14日公開

関東支部恒例の「春のつどい」を下記の要領で開催いたします。皆様、どうぞお気軽にご参加下さい。会員でなくても参加可能ですのでご興味のある方にも声をかけて下さい。

日時・場所

日時
2017年3月18日(土) 13:00~18:00(開場12:30)
会場
モンベル渋谷店Mont・bell5階サロン
渋谷の東急ハンズの向いにあるアウトドアショップの5階です。
住所
東京都渋谷区宇田川町 11-5 モンベル渋谷ビル
電話
03-5784-4005
参加費
1,000円 (会場費・講演要旨代を含む/高校生以下無料)
懇親会
会費4,000円 (大学生3,000円、高校生以下1,000円)
Mont・bell5階サロンにて (同じ会場です)
地図
Google Mapへのリンク

プログラム

一般講演(1)
加藤 義臣
 関東平野部におけるカトカラ数種の交尾ならびに卵成熟の時期
中谷 貴壽
 蝶類採集用具の変遷史
川上 洋一
 キリシマミドリシジミが高尾山に飛ぶ日-分布の拡大と森林の変遷-
小田 康弘
 本州中部産のコヒョウモンとヒョウモンチョウについて
高校生発表
右田 陽
 冷却処理によるヤマトシジミの斑紋異常
(休憩)
一般講演(2)
真田 豊誠
 神奈川県のウラミスジシジミの新産地と分布
石塚 正彦
 埼玉のウラキンシジミ分布・生態・黒化について
特別講演
北野 日出男 (東京学芸大学名誉教授)
 捕食寄生蜂アオムシコマユバチCotesia glomerata (L.)の生活に魅せられて-とくに、「寄生蜂の卵・幼虫はどのようにして寄主の生体防御反応を免れているか?」について-
企画・運営
日本鱗翅学会関東支部幹事会
担当評議員
石塚 正彦、長畑 直和、美ノ谷 憲久、新津 修平、浅香 克彦、稲岡 茂、久保田 瑛子、小沢 英之、坂本 佳子
幹事
橋本 定雄、小田 康弘、原田 一志、勝山 礼一朗、川田 智子、渡辺 美佳
顧問
宇野 彰、北川 朝生、長谷川 大、福田 晴男、矢野 高広

お問い合わせ

〒368-0035

埼玉県秩父市上町 1-1-17

石塚 正彦

E-mail:fd32ptbma.biglobe.ne.jp

既に多数の方にご協力いただいておりますが、関東支部における「春」と「秋」の集い、等の葉書での案内をe-mailへ切り替えることにつきまして、ご協力頂ける方はアドレスを小沢(e-mail: uts2_ozawayahoo.co.jp)までお知らせ下さい。

日本鱗翅学会関東支部幹事会

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。