スギタニルリシジミ Celastrina sugitanii
(シジミチョウ科)

春の野山を代表的するチョウのひとつ。国内分布は北海道~九州。ルリシジミに似るが、年1度春だけに出現し、生息環境は落葉広葉樹林にほぼ限られる(一方、ルリシジミは春から秋まで見られ、公園や農地などの身近な環境にもよく生息している)。トチノキなどの花蕾に産卵し、幼虫はそれを食べて育つ。越冬態は蛹。

成虫は主に樹冠近くの高所で活動するものの、午前中には日当たりの良い林床に下りて日光浴する。そして気温が高くなると、オスは湿った地面に集まって吸水する。

花での吸蜜行動も時おり観察されるが、写真は日光浴中の個体が偶然カタクリの花弁にとまった場面を撮影したもの。この日は気持ちの良い晴天で気温が高く、羽化後間もないスギタニルリシジミが数多く姿を現した。その傍らで飛び古したヒメギフチョウも見られた。

撮影データ: 2015年4月12日 青森県青森市
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

ムシャクロツバメシジミ駆除大作戦募集

2014年3月 3日公開

※終了しました。

皆さま

NHKで報道されましたので、ご存知の方がみえるかもしれませんが、添付、下記の通り外来のチョウ「ムシャクロツバメシジミ」の駆除大作戦を実施します(添付資料参照)。このムシャクロツバメシジミは、日本で初めて名古屋市で見つかった外来のチョウで、広がると在来種クロツバメシジミに問題を起こす可能性のあるチョウです。しかも現在屋上緑化として広く使われようとしている外来のセダム(ツルマンネングサなど)を食べるため、今後人為的に広がる可能性が心配されます。しかし今でしたら、確認されている発生地区が限られており、日本で初めての外来種の根絶も夢ではない状況です。もし根絶できましたら、これは極めて画期的なことです。当日は「楽しく、ちょっぴり学び、しっかり駆除を」を目指しており、東大の矢後勝也博士をはじめ、小笠原グリーンアノール、アメリカザリガニ駆除などに活躍されている神奈川県立生命の星・地球博物館の苅部治紀主任学芸員、植物図鑑の著者など多彩な方からお話をいただくことになっています。個人でも団体でも、お子様も(小学生以下は保護者要同伴)ご参加できます。根絶の一翼を担っていただけるよう、ぜひご参加ください。

外来のチョウ駆除大作戦(添付資料)

東海支部 間野隆裕(ムシャクロツバメシジミ問題検討会委員長)

日本鱗翅学会

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。