カバイロシジミ Glaucopsyche lycormas
(シジミチョウ科)

日本では、青森県の北端部と北海道のみに分布する稀なシジミチョウ。クサフジを食餌植物とする集団とヒロハノクサフジを食餌植物とする集団とに2分される。特に後者は道南と青森県の限られた地域に見られ、その生息地は海岸部の断崖付近に限定される。

本種の生活史はクサフジとヒロハノクサフジの花に依存しているが、ヒロハノクサフジはクサフジより遥かに花期が長く、そのためヒロハノクサフジを利用する道南・青森県の集団では羽化時期が長期にわたる。例えば青森県の津軽半島では5月下旬から8月まで新鮮な成虫が見られ、年1化でありながら成虫出現期が極めて長い。

このように羽化が斉一でない事情が影響してか、津軽半島の生息地で一度に見られる個体数は少ない。日差しを遮るものがない炎天の海岸で、しかも足場の悪い断崖近くを活発に飛んで落ち着かず、撮影には難儀させられる。

撮影データ: 2013年8月7日 青森県津軽半島
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

ムシャクロツバメシジミ駆除大作戦募集

2014年3月 3日公開

※終了しました。

皆さま

NHKで報道されましたので、ご存知の方がみえるかもしれませんが、添付、下記の通り外来のチョウ「ムシャクロツバメシジミ」の駆除大作戦を実施します(添付資料参照)。このムシャクロツバメシジミは、日本で初めて名古屋市で見つかった外来のチョウで、広がると在来種クロツバメシジミに問題を起こす可能性のあるチョウです。しかも現在屋上緑化として広く使われようとしている外来のセダム(ツルマンネングサなど)を食べるため、今後人為的に広がる可能性が心配されます。しかし今でしたら、確認されている発生地区が限られており、日本で初めての外来種の根絶も夢ではない状況です。もし根絶できましたら、これは極めて画期的なことです。当日は「楽しく、ちょっぴり学び、しっかり駆除を」を目指しており、東大の矢後勝也博士をはじめ、小笠原グリーンアノール、アメリカザリガニ駆除などに活躍されている神奈川県立生命の星・地球博物館の苅部治紀主任学芸員、植物図鑑の著者など多彩な方からお話をいただくことになっています。個人でも団体でも、お子様も(小学生以下は保護者要同伴)ご参加できます。根絶の一翼を担っていただけるよう、ぜひご参加ください。

外来のチョウ駆除大作戦(添付資料)

東海支部 間野隆裕(ムシャクロツバメシジミ問題検討会委員長)

日本鱗翅学会

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。