カバイロシジミ Glaucopsyche lycormas
(シジミチョウ科)

日本では、青森県の北端部と北海道のみに分布する稀なシジミチョウ。クサフジを食餌植物とする集団とヒロハノクサフジを食餌植物とする集団とに2分される。特に後者は道南と青森県の限られた地域に見られ、その生息地は海岸部の断崖付近に限定される。

本種の生活史はクサフジとヒロハノクサフジの花に依存しているが、ヒロハノクサフジはクサフジより遥かに花期が長く、そのためヒロハノクサフジを利用する道南・青森県の集団では羽化時期が長期にわたる。例えば青森県の津軽半島では5月下旬から8月まで新鮮な成虫が見られ、年1化でありながら成虫出現期が極めて長い。

このように羽化が斉一でない事情が影響してか、津軽半島の生息地で一度に見られる個体数は少ない。日差しを遮るものがない炎天の海岸で、しかも足場の悪い断崖近くを活発に飛んで落ち着かず、撮影には難儀させられる。

撮影データ: 2013年8月7日 青森県津軽半島
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

東海支部:第154回例会案内

2013年11月20日公開

※終了しました。

東海支部の「第154回例会」を下記の要領で開催いたします。会員外の皆様も参加もできるので、お誘い合わせの上ご参加いただければ幸いです。

日時・場所・参加費等

日時
2013年12月7日(土)13:30-17:00
場所
名城大学共通講義棟北館N-103講義室
名古屋市天白区塩釜口1-501
名古屋地下鉄鶴舞線塩釜口1番出口徒歩5分
交通アクセス
参加費
500円

プログラム

特別講演(13:30-14:30)
「南中国・ヒマラヤ地域に棲息するリンブサイナズマチョウ」
横地 隆(愛知県尾張旭市)
一般講演(14:45-16:45)
(1)「三重県のウラゴマダラシジミの分布と変異について~マクロなエリアのクライン現象~」
多賀 敏正(徳風高等学校)
(2)「ミヤマシジミの休眠卵・非休眠卵の産み分けについて」
○尾崎絵理・江田慧子・中村寛志(信州大学)
(3)「東濃のヒメヒカゲの衰退と最近の知見」
河合 和幸 (一財)自然学総合研究所
(4)「極東ロシア・バジャール山地などの蝶類、2013」
○高橋真弓・伊藤建夫(信州大学)・高橋匡司

なお、例会終了後、懇親会の開催を予定しています。

連絡先

事務局
日本鱗翅学会 東海支部事務局
〒489-0863 愛知県瀬戸市せいれい町27
南山大学 総合政策学部 江田信豊
TEL:0561-89-2000
FAX:0561-89-2039
e-mail:koda@nanzan-u.ac.jp

現在メールでのご案内に随時切り替えております。メール利用の方は上記事務局にメールアドレスをお教え下さい。

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。