ベニスズメ Deilephila elpenor
(スズメガ科ホウジャク亜科)

5月も中旬を過ぎるとクヌギの樹液の出が活発になってくる。暗い林を歩いていると独特の匂いが漂ってきて「樹液廻りの季節がやってきたなあ...。」と嬉しくなる。夜の帳が降りる頃、まず最初にやってくるのがベニスズメだ。彼らは2時間程樹液にまとわりつき、そして消えていく。

ベニスズメは旧北区に広く分布している。日本に分布しているものは亜種lewisiiとされており図巻等でもそのように示されているが、亜種として分ける区別点は見いだせない。また、ベトナムからヒマラヤにかけてやや大型の亜種macromeraが分布している。

幼虫はツリフネソウ科やアカバナ科の草本で良く見られ、終齢幼虫は褐色だがまれに緑色のものもある。ベニスズメの英名は&dquot;Large elephant hawkmoth&dquot;で,これは幼虫の頭胸部が象の鼻に似ているからだという。まあそう見えなくもないが文化の違う人達の感覚はよくわからないものである。

撮影データ: 2010年5月24日 埼玉県桶川市
撮影・文章: 矢野 高広

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日本鱗翅学会

映画:「バタフライ~蝶たちの不思議な大移動~」のご案内

2013年11月 5日公開

日本鱗翅学会推薦映画について以下にご案内いたします。加藤義臣会員が監修・翻訳をされています。

映画名:「バタフライ~蝶たちの不思議な大移動~」

概要:渡り蝶として有名なオオカバマダラの移動先と集団越冬地を突き止めた、アークハート博士の半生を描いたものです。チョウのマーキング手法や集団越冬地でのロケなど科学的にも映像的にも大変興味深いものです。なお、本映画はもともと3D映画として制作されていますが、日本ではドーム型劇場のみで公開されます。

制作
SK Films
日本語版制作/配給
D&D ピクチャーズ(問い合わせ先)
日本語版ナレーション
はなさん
監修
加藤義臣
翻訳
加藤義臣・原朋子
現時点での上映館と日程
鹿児島市立科学館 (2013年10月1日から12月28日)
さいたま市宇宙劇場((2013年9月7日から12月1日、2014年2月1日から2月23日)

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。