ヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi
(アゲハチョウ科)

北国の春を代表するチョウ。日本では北海道と本州の寒冷地(東北地方、群馬県赤城山、中部地方)に分布する。早春の広葉樹林やスギ林で見られ、近縁種のギフチョウよりも飛翔は緩慢。幼虫はウスバサイシン類の葉を食べて育ち、夏のうちに蛹となるが、以降9~10ヶ月ほど休眠して翌春の羽化を待つ。

上述の通り幼虫の食草はウスバサイシン類であり、本種にとってカタクリは必須の存在ではない。しかし、ウスバサイシン類が生育する林床の開けた林には、しばしばカタクリが群生し、ちょうどその花が咲く頃にヒメギフチョウが出現する。カタクリの紫色とヒメギフチョウの黄色がなす鮮やかなコントラストは、愛好家の目を楽しませている。

撮影データ: 2015年4月19日 岩手県雫石町
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

映画:「バタフライ~蝶たちの不思議な大移動~」のご案内

2013年11月 5日公開

日本鱗翅学会推薦映画について以下にご案内いたします。加藤義臣会員が監修・翻訳をされています。

映画名:「バタフライ~蝶たちの不思議な大移動~」

概要:渡り蝶として有名なオオカバマダラの移動先と集団越冬地を突き止めた、アークハート博士の半生を描いたものです。チョウのマーキング手法や集団越冬地でのロケなど科学的にも映像的にも大変興味深いものです。なお、本映画はもともと3D映画として制作されていますが、日本ではドーム型劇場のみで公開されます。

制作
SK Films
日本語版制作/配給
D&D ピクチャーズ(問い合わせ先)
日本語版ナレーション
はなさん
監修
加藤義臣
翻訳
加藤義臣・原朋子
現時点での上映館と日程
鹿児島市立科学館 (2013年10月1日から12月28日)
さいたま市宇宙劇場((2013年9月7日から12月1日、2014年2月1日から2月23日)

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。