シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

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日本鱗翅学会

関東支部「秋のつどい」(2012)

2012年8月12日公開

※終了しました。

関東支部恒例の「秋のつどい」を下記の要領で開催いたします。皆様、どうぞお気軽にご参加ください。会員でなくても参加可能ですのでご興味のある方にも声をかけて下さい。

日時・場所

日時
2012年10月6日(土)13:00-17:15(開場12:30)
会場
モンベルクラブ渋谷店Mont・bell5階サロン
渋谷の東急ハンズの向いにあるお店(アウトドアショップ)の5階です。
住所
東京都渋谷区宇田川町11-5モンベル渋谷ビル
電話
03-5784-4005
参加費
会員1,000円、非会員2,000円 (会場費・講演要旨代を含む)
(非会員の大学生・大学院生1,000円、高校生以下無料)
懇親会
会費4,000円 (大学生3,000円、高校生以下1,000円)
Mont・bell5階サロンにて(同じ会場です)
Googleマップ

プログラム

一般講演
新津 修平「誰でも簡単に採れるミノムシ採集法について」
中臣謙太郎・會田 重道・横田 光邦「大磯丘陵など里山のCatocalaの生態」
北川 朝生「大東島、ハマヤマトシジミの新天地」
加藤 義臣・里中 正紀「ヤクシマルリシジミの幼虫体色に対する環境要因の影響」
石塚 正彦「ゼフィルスの活動時間と照度」
休憩
寺 章夫「ウスバシロチョウ属他の翅脈異常」
矢後 勝也ほか「ブータンのチョウ類とその生息環境」
工藤 洋平「川口市の蛾類調査報告」
山本 慈「LEDライトによるアゲハチョウ類のサナギの発育過程の観察」

連絡先

お問い合わせ
福田晴男
〒409-0126 上野原市コモアしおつ1‐27‐5
TEL:090-8317-7956
e-mail:kaawza9952@pasco.co.jp
企画・運営
日本鱗翅学会関東支部幹事会
担当評議員
宇野彰、北川朝生、栗山定、斉藤基樹、津吹卓、長谷川大、針谷毅、福田晴男、矢後勝也
幹事
小沢英之、長畑直和、新津修平
顧問
石川和宏、倉地正、瀬田和明、中谷貴壽

既に多数の方にご協力いただいておりますが、関東支部における「春」と「秋」の集い、等の葉書での案内を e-mail へ切り替えることにつきまして、ご協力頂ける方はアドレスを小沢(e-mail:uts2_ozawa@yahoo.co.jp:本年より変更)までお知らせ下さい。

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。