スギタニルリシジミ Celastrina sugitanii
(シジミチョウ科)

春の野山を代表的するチョウのひとつ。国内分布は北海道~九州。ルリシジミに似るが、年1度春だけに出現し、生息環境は落葉広葉樹林にほぼ限られる(一方、ルリシジミは春から秋まで見られ、公園や農地などの身近な環境にもよく生息している)。トチノキなどの花蕾に産卵し、幼虫はそれを食べて育つ。越冬態は蛹。

成虫は主に樹冠近くの高所で活動するものの、午前中には日当たりの良い林床に下りて日光浴する。そして気温が高くなると、オスは湿った地面に集まって吸水する。

花での吸蜜行動も時おり観察されるが、写真は日光浴中の個体が偶然カタクリの花弁にとまった場面を撮影したもの。この日は気持ちの良い晴天で気温が高く、羽化後間もないスギタニルリシジミが数多く姿を現した。その傍らで飛び古したヒメギフチョウも見られた。

撮影データ: 2015年4月12日 青森県青森市
撮影・文章: 工藤 誠也

閉じる

日本鱗翅学会

与那国島への自衛隊配備計画に関わる要望書

2012年1月10日公開

与那国島には、2011年2月に「種の保存法」における国内希少野生動植物種に指定されたばかりのヨナグニマルバネクワガタやフチトリゲンゴロウをはじめ、多くの固有種・固有亜種の昆虫が生息していますが、陸上自衛隊の配備計画が進んでおり、危機にさらされる恐れがあります。そこで、日本鱗翅学会は、日本昆虫学会と連携し、日本甲虫学会、日本昆虫分類学会、日本トンボ学会とともに、同島の生態系に対する影響を最小限におさえるよう、環境大臣、防衛大臣、沖縄県知事、与那国町長に要望書を提出しました。

2012年1月4日
自然保護委員長 石井 実

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。