シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

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日本鱗翅学会

近畿支部: アサギマダラのマーキング会(滋賀県)2009年

2009年7月18日公開

近畿支部:アサギマダラのマーキング会(滋賀県)
(渡りチョウを調べる会、アサギマダラを調べる会、日本昆虫協会と合同)

※終了しました。

アサギマダラを捕獲して、ハネにマーク(標識)を書いて放蝶し、移動の調査をします。初めての方は指導しますので、どうぞご参加ください。申込みは必要ありません。

主催
日本鱗翅学会近畿支部・渡りチョウを調べる会・アサギマダラを調べる会・日本昆虫協会
場所
滋賀県大津市(旧志賀町)びわ湖バレイ
日時
2009年8月1日(土)
集合
びわ湖バレイロープウェイ乗り場に9:30集合
持物
捕虫網(採集用)、油性マジックペン(黒、細書き)、プラスチック定規(短いもの)、筆記用具、弁当、水筒、雨具、その他野外調査に必要と思われるもの
注意
当日の滋賀県北部の降水確率が40%以上の場合は中止。
1日が中止の場合は、2日(日)に実施します。
問い合わせ
〒546-0034 大阪市東住吉区長居公園1-23 大阪市立自然史博物館
昆虫研究室 金沢 至
TEL:06-6697-6221(代)
FAX:06-6697-6225(代)
e-mail:kana@mus-nh.city.osaka.jp

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。