ニホンセセリモドキ Hyblaea fortissima
(セセリモドキガ科)

早春の山林で昼間に活動する変わり者のガ。日本(北海道~九州)と朝鮮半島に分布する。その色彩斑紋は名前の通りセセリチョウ、特にミヤマセセリとよく似ている。年1化で夏に羽化するが、新成虫はほとんど活動しないまま休眠して夏~冬をやり過ごし、翌春になってようやく活動を始める。セセリモドキの仲間は、ヤガ科などとはかなりの遠縁で、むしろイカリモンガやマドガなどに近縁とされる。

4月初旬、青森県の南西端に位置する深浦町まで足を伸ばした。ところどころに雪が残る中でフキノトウとキブシの花が咲き、路上ではシータテハが日光浴していた。その傍ら、日当たりの良い斜面に多数のニホンセセリモドキが集まっていた。その場で見られたニホンセセリモドキは全てオスで、後脚の毛束を広げて翅をV字に開く特有の姿勢でとまっていた。

撮影データ: 2016年4月2日 青森県深浦町
撮影・文章: 工藤 誠也

閉じる

日本鱗翅学会

第四回 里山保全特別講演会

2007年10月 7日公開

第四回 里山保全特別講演会
(公開シンポジウム 『里山の蝶を守る』)

※終了しました。

近畿地方からオオウラギンヒョウモンがほぼ絶滅し、ツマグロキチョウ、クロシジミ、ウラギンスジヒョウモン、 ミヤマチャバネセセリなど多くの蝶が近年著しく減少しています。 今回のシンポジウムでは、近畿地方の2府5県における蝶の生息状況を明らかにすることにより、 里山の蝶に今どのような変化が起こっているかを探ります。また、実際に保全活動を実践しているグループの活動報告を聞き、蝶を守ることについて考えます。

日時・場所
日時
2007年10月7日(日)13:30-17:00
会場
大阪市立自然史博物館 講堂
(博物館南側の通用口よりお入りください。地図は博物館のウェブサイトを参照)
主催
日本鱗翅学会近畿支部・大阪市立自然史博物館
参加費
無料(展示を見る場合には入館料が必要)
プログラム
( )内は報告者
1.近畿地方における蝶の生息状況
福井県(三上秀彦)、滋賀県(南 尊演)、京都府(小野克己)、奈良県(伊藤ふくお)、和歌山県(諏訪隆司)、大阪府(森地重博)、兵庫県(近藤伸一)
2.近畿地方における蝶の保全活動報告
1)大阪府能勢町におけるギフチョウ(能勢のギフチョウを守る会:天満和久)
2)兵庫県ハチ高原におけるウスイロヒョウモンモドキ(兵庫ウスイロヒョウモンモドキを守る会:近藤伸一)

※内容は当日一部変更になる場合もあります。

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。