シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

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日本鱗翅学会

日本昆虫学会・日本鱗翅学会合同九州支部大会のご案内

2005年12月10日公開

日本昆虫学会・日本鱗翅学会合同九州支部大会のご案内

日時
2005年12月10(土)、11日(日)
会場
つるみ荘(JR別府駅~徒歩2分)
別府市田ノ湯町13番13号
TEL:0977-21-0101
FAX:0977-25-2637
http://www.chikyosai.or.jp/tsurumi-so

プログラム概要

大会第一日目:12月10日(土)
18:00より受付開始(3F二豊の間入口付近)
18:30-20:30 懇親会(3F二豊の間)
大会第二日目:12月11日(日)
09:30より受付開始 (3F二豊の間入口付近)
10:00-11:30 一般講演
11:30-12:00 日本昆虫学会九州支部総会、日本鱗翅学会支部総会
12:00-13:00 昼食休憩
13:00-14:30 特別講演

一般講演(講演時間15分、○は共同発表の講演者)

1)10:00~10:15
「ミトコンドリア16S rRNA遺伝子に基づくベルティヌスサビクワガタ種群の分子系統と、ヤマトサビクワガタの分類学的地位に関する検討」
○荒谷邦雄・細谷忠嗣(九大・院・比文)
2)10:15-10:30
「虫の卵食と種子食を考える」
広瀬 義躬(九大)
3)10:30-10:45
「ウスコモンマダラTirumala limniaceとミナミコモンマダラT. hamataの分類学的再検討」
○橋本 恵・矢田 脩(九大・院・比文)
4)10:45-11:00
「マレーシア・サバ州における携筒性鱗翅類の多様性について」
杉本 美華(九大・熱研セ)
5)11:00-11:15
"Saproxylic Arthropods of Tropical Lowland Forest of Poring, Sabah, Malaysia''
「マレーシア・サバ州、ポーリンの熱帯低地林の腐朽材食性節足動物群集」
○マハディメナクバル M. ダウッド・荒谷 邦雄(九大・院・比文)
6)11:15-11:30
「マレーシア・サバ州で最近発見されたウラナミジャノメについて」
嶌 洪(九大・院・比文)・中西 明徳(兵庫県博)

特別講演

1)13:00-14:00
「偶産蛾と地球温暖化」
宮田 彬(九重自然史研究所)
2)14:00-14:30
"Achievements of Recent Studies of Butterfly Fauna in Vietnam"
「ベトナム産チョウ相の最近の研究成果」
アレクサンダー モナスティルスキー(ベトナム・ロシア熱帯研究センター、ハノイ、ベトナム)
注意事項
※当日は受付で、下記の関連費用をお支払いください。
懇親会費:6,000円(フリードリンク、オードブル式立席)、昼食代:800円

※宿泊費4,084円(2~3人の相部屋、和室、1泊朝食付き)、または4,980円(同条件1人使用時)は各自が直接フロントにてご精算ください。 なお、部屋割りと宿泊料金はチェック・インの際、フロントにてご確認くださください(大会受付でも確認できます)。

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。