シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

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日本鱗翅学会

恩原高原のウスイロヒョウモンモドキ-その調査と保護活動(2)

2005年11月 3日公開

2005年の報告書(2)
頒布価格無料 (送料460円をご負担ください)
A4判、カラー64頁、モノクロ34頁
2005年11月3日発行、印刷部数800冊
主な内容
I. 写真の記録生態ほか 7~40頁
II. 調査結果に関わる写真・グラフ・図表 41~64頁
III. 調査結果 65~72頁
IV. 資料編 73~92頁
V. 展望と課題 93~95頁
恩原高原のウスイロヒョウモンモドキ-その調査と保護活動(2): 表紙

(お願い) 委員会の活動費として、一口千円でカンパを募っています。ご協力をお願いいたします。

申込先

恩原高原ウスイロ委員会宛に、お問い合わせメールフォームより、送り先の住所・氏名・電話番号をお送り下さい。報告書は振込用紙を同封してお送りいたします。

岡山県恩原高原ウスイロヒョウモンモドキ特別委員会

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。