カバイロシジミ Glaucopsyche lycormas
(シジミチョウ科)

日本では、青森県の北端部と北海道のみに分布する稀なシジミチョウ。クサフジを食餌植物とする集団とヒロハノクサフジを食餌植物とする集団とに2分される。特に後者は道南と青森県の限られた地域に見られ、その生息地は海岸部の断崖付近に限定される。

本種の生活史はクサフジとヒロハノクサフジの花に依存しているが、ヒロハノクサフジはクサフジより遥かに花期が長く、そのためヒロハノクサフジを利用する道南・青森県の集団では羽化時期が長期にわたる。例えば青森県の津軽半島では5月下旬から8月まで新鮮な成虫が見られ、年1化でありながら成虫出現期が極めて長い。

このように羽化が斉一でない事情が影響してか、津軽半島の生息地で一度に見られる個体数は少ない。日差しを遮るものがない炎天の海岸で、しかも足場の悪い断崖近くを活発に飛んで落ち着かず、撮影には難儀させられる。

撮影データ: 2013年8月7日 青森県津軽半島
撮影・文章: 工藤 誠也

閉じる

日本鱗翅学会

九州支部大会2004年

2004年12月12日公開

※終了しました。

来る12月12日(日曜)に、日本鱗翅学会九州支部大会を下記のように福岡で開催します。 本年度の支部大会は、矢田脩(九州大学教授)が主催される科研費基盤研究「熱帯アジア産昆虫類のインベントリー作成とネットワークの構築」 (TAIIV)シンポジウム、および日本昆虫学会九州支部大会と合同で開催します。

大会日時
2004年12月12日(日)
12:15-
日本昆虫学会九州支部、および日本鱗翅学会九州支部総会
12:30-13:30
一般講演・(ポスター)
13:30-14:30
特別講演(TAIIV、日本昆虫学会、日本鱗翅学会支部会共催)
R.I. Vane-Wright(大英自然史博物館昆虫学部門 生物多様性課准学術館員)
演題「Conserving biodiversity:a structural challenge」
(生物多様性の保全:一つの構造的挑戦)
C.R. Smith(大英自然史博物館昆虫学部門)
演題「Why are we studying Oriental Graphium?」
(我々はなぜ東洋区のアオスジアゲハ属Graphiumを調べるのか?)
15:00-17:00
一般講演・ (ポスター、その他)
会場
九州大学国際研究交流プラザ(福岡市早良区西新)
懇親会
2004年12月11日(土)(TAIIV、日本昆虫学会、日本鱗翅学会支部会共催)
18:30-ベルクラシック福岡大濠(福岡市中央区大濠)
会費:一般5000円、学生3000円程度
問い合わせ先
日本鱗翅学会九州支部幹事
〒810-8560 福岡市中央区六本松4-2-1
九州大学大学院比較社会文化研究学府生物体系学教室
e-mail:odagircb@mbox.nc.kyushu-u.ac.jp
小田切顕一(092-726-4818)

*懇親会は本大会に先立って行われますのでご注意下さい。申し込みは終了しております。

*12日の09:30-12:00にはTAIIVシンポジウムが開催され、中国、マレーシア、ベトナム、インドネシアなどアジア各国の研究者による講演(英語)が行われます。 希望される方は自由にご参加下さい。

*会場近隣には飲食店やコンビニなどはありませんので事前に申し込みをされた方以外は昼食をご持参ください。

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。