ヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi
(アゲハチョウ科)

北国の春を代表するチョウ。日本では北海道と本州の寒冷地(東北地方、群馬県赤城山、中部地方)に分布する。早春の広葉樹林やスギ林で見られ、近縁種のギフチョウよりも飛翔は緩慢。幼虫はウスバサイシン類の葉を食べて育ち、夏のうちに蛹となるが、以降9~10ヶ月ほど休眠して翌春の羽化を待つ。

上述の通り幼虫の食草はウスバサイシン類であり、本種にとってカタクリは必須の存在ではない。しかし、ウスバサイシン類が生育する林床の開けた林には、しばしばカタクリが群生し、ちょうどその花が咲く頃にヒメギフチョウが出現する。カタクリの紫色とヒメギフチョウの黄色がなす鮮やかなコントラストは、愛好家の目を楽しませている。

撮影データ: 2015年4月19日 岩手県雫石町
撮影・文章: 工藤 誠也

閉じる

日本鱗翅学会

第7回日本鱗翅学会自然保護セミナー開催予告

2003年8月 2日公開

第7回日本鱗翅学会自然保護セミナー「日本産チョウ類の生息と保護の現状」

最近は学校教育にも取り入れられている放蝶について、日本鱗翅学会会員による実践的な保護活動事例・科学的検証に基づく放蝶の効果などの発表を予定しています。 今回のテーマで放蝶の是非を問うのではなく、日本産蝶類の将来を見据えて放蝶の方向性を探っていきます。

場所
静岡県総合社会福祉会館(7階ホール)
静岡市駿府町 1-70
電話: 054-254-5221
交通
バス利用の場合: 静岡県北口のりば1・2・3番へ「市民文化会館前」下車徒歩約2分
徒歩の場合: 静岡駅から約15分
日時
2003年8月2日(土)~3日(日)
主催
日本鱗翅学会自然保護委員会・静岡昆虫同好会
(後援: 静岡県教育委員会・静岡県自然保護室・静岡SBS放送・静岡新聞社)

問い合わせ先

〒337-0975

さいたま市代山 172

シラサギ記念自然史博物館内

巣瀬 司(日本鱗翅学会自然保護委員会委員長)

TEL:048-878-0500
FAX:048-878-3335

プログラム案
平成15年8月2日(土) 14:00開会
基調講演1. チョウ類保全の現状と将来 (中村 康弘)
基調講演2. チョウ類のモニタリングについて 2題 (石井 実・宮田 彬)
(一日目終了後、静岡駅前松坂屋にて懇親会を予定しています)
平成15年8月3日(日) 9:30開演
(午前)基調講演3.最近の放蝶問題と実践的な保全活動について
桜谷 保之・菅野 格朗「京都府木津川堤防に置けるホソオアゲハの生態」
小林 隆人「放蝶はオオムラサキの保護活動にとって有効か」
中村 康弘・岩見 潤治・鎌田 邦彦・宮崎 由佳・池尻 誠三・新谷 隆之・中元 實
「広島県世羅・賀茂台地におけるヒョウモンモドキの保全活動」
(午後)基調講演4 静岡県のチョウ類の衰亡と保護の状況
高橋 真弓「静岡県内の蝶類の存亡と保護の状況」
諏訪 哲夫「静岡県蝶類レッドリストについて」
清 邦彦「富士山麓における草原性蝶類の衰亡」
セミナー声明発表
15:00閉会

このほか、小会議室で静岡県の保護すべき蝶類標本展示などを予定。

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。