ヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi
(アゲハチョウ科)

北国の春を代表するチョウ。日本では北海道と本州の寒冷地(東北地方、群馬県赤城山、中部地方)に分布する。早春の広葉樹林やスギ林で見られ、近縁種のギフチョウよりも飛翔は緩慢。幼虫はウスバサイシン類の葉を食べて育ち、夏のうちに蛹となるが、以降9~10ヶ月ほど休眠して翌春の羽化を待つ。

上述の通り幼虫の食草はウスバサイシン類であり、本種にとってカタクリは必須の存在ではない。しかし、ウスバサイシン類が生育する林床の開けた林には、しばしばカタクリが群生し、ちょうどその花が咲く頃にヒメギフチョウが出現する。カタクリの紫色とヒメギフチョウの黄色がなす鮮やかなコントラストは、愛好家の目を楽しませている。

撮影データ: 2015年4月19日 岩手県雫石町
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

日本産蝶類の衰亡と保護 第5集発売のお知らせ

2003年8月 2日公開

巣瀬 司・枝恵太郎 共編
『日本産蝶類の衰亡と保護 第5集』
2003年8月出版 B5判/約200頁 予価2,000円

第5集表紙

※完売しました。

2003年8月2-3日開催予定の「第7回日本鱗翅学会セミナー」にあわせて、発売します。 内容は1993年に発行した「日本産蝶類の衰亡と保護 第2集『日本産蝶類県別レッドデータリスト』」の改訂版とセミナーの講演要旨集です。

本件に関するお問い合わせは、下記まで。

日本鱗翅学会自然保護委員会委員長 巣瀬 司
〒337-0975 さいたま市代山172 シラサギ記念自然史博物館内
TEL:048-878-0500/FAX:048-878-3335

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。