日本鱗翅学会について


鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidoptera のことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。
日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。


会長あいさつ 〜日本鱗翅学会へようこそ〜


 今期(2016年~2018年度)の会長を務めます岩野秀俊です。
 私は、東京の下町で生まれ育ちましたが、小学校の頃から近くの空き地でチョウやトンボを追い回して過ごしていました。高校1年生の夏合宿で、生物部の先輩らと福島県の磐梯山に行った時に、先輩から「ゲイシャが飛んでいる!」と言われ、始めてクジャクチョウと出会って以来、美しいチョウの翅に魅了され、チョウたちとの長い付き合いが始まりました。  そのきっかけはともあれ、世界にはチョウやガの仲間(鱗翅類)に関心を持ち、関わり続けている人たちがいます。新種のガを求めて熱帯の密林に分け入る人がいるかと思えば、身近な里山でチョウの生活史を調べている人もいます。また、大学などの研究機関でDNAを解析してチョウやガのたどってきた進化の歴史を明らかにしようという研究者もいれば、農作物の害虫になっているガの防除研究に取り組んでいる農業機関の研究員もいます。現在、鱗翅類は日本から約6千種、世界から約14万種が知られていますが、この仲間の種の多様性や個々の種の生態などは、プロ・アマチュアを問わず、チョウやガに関心を持つ多くの人たちの熱意と努力によって解明されてきたのです。

 日本鱗翅学会は、チョウやガに関心を持つ研究者や愛好家の集まりです。本会は第二次世界大戦の終戦直後の混乱期(1945年9月)に、チョウとガの愛好家が集まって誕生しました。本会の大きな特徴はアマチュアを主体とすることで、少数派のプロの研究者と力を合わせて、これまで70年以上にわたり日本および世界の鱗翅類の分類や生態などに関する基礎科学分野の発展に貢献してきました。学術論文を掲載する会報「蝶と蛾」、チョウやガの最新情報を紹介する第2会誌「やどりが」は、それぞれ年4回発行され、2015年度までに前者は66巻、後者は247号を数えます。最近では、市民に公開する「自然保護セミナー」を開催し、「日本産チョウ類の衰亡と保護」を発行するなど、鱗翅類、とくにチョウ類の保全に関する活動もさかんに行っています。

 大好きなチョウやガの調査や研究、観察を楽しみながら、世界の鱗翅学の発展に寄与するというのが本会のスタンスですが、そのために、会員が集い、新しい知見を報告しあうとともに相互の親睦を深める機会を大切にしています。全国大会は毎年、夏から秋に1回、9地区(支部)のローテーションで開催されます。各地区は、例会ばかりでなく観察会や調査会なども催し、若手の育成にも力を入れています。また、市民や他の団体などとともに、アサギマダラの移動生態について全国規模で調査する「アサギマダラ・プロジェクト」にも、公開シンポジウムや調査会などの企画があり、本会が世話役を務めています。

 本会は、学生や女性を含む約1,100名の会員が所属する日本最大のチョウやガの研究者・愛好者の集まりです。チョウやガに興味を持っている皆さん、ぜひ私たちの仲間に入りませんか?初心者や中高生でも、先輩の会員たちが親切に指導します。また、30歳以下の若手会員の会費は半額とする優遇制度も設けてあります。会員一同、皆さんのご入会を心より歓迎します。

2016年1月
日本鱗翅学会
会長 岩野 秀俊
(日本大学生物資源科学部 教授)



2016/ 1/ 1 公開

日本鱗翅学会の歴史



昭和20年(1945)9月1日 創立(京都)
昭和24年(1949)11月30日 会誌「蝶と蛾」発行
昭和30年(1955)5月15日 第2会誌「やどりが」発行
昭和36年(1961)台湾調査隊派遣。以降、ヒマラヤ蝶蛾調査隊派遣〔昭和38年(1963)〕、東南アジア蝶蛾調査隊(マレーシア)派遣〔昭和39年(1964)〕、台湾蝶類生態調査隊派遣〔昭和40年(1965)〕
昭和46年(1971)創立25周年記念論文集発行
昭和63年(1988)「蝶類学の最近の進歩」白水隆名誉会長記念論文発行
平成元年(1989)「日本産蝶類の衰亡と保護 第1集(やどりが特別号)」発行。以降、現在までに第5集発行済。
平成2年(1990)第1回日本鱗翅学会セミナー「蝶類の保護・・・自然保護の一環として」を大阪市で開催。以降、浦和市・松本市・仙台市・鹿児島市にて平成6年(1994)まで合計5回開催。
平成6年(1994)日本鱗翅学会50周年国際シンポジウムを大阪府立大学で開催。
平成8年(1996)ギフチョウフォーラムを岐阜市長良川国際会議場で開催。
平成11年(1999)日本鱗翅学会アサギマダラプロジェクト発足。


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日本鱗翅学会の活動



学術活動

日本鱗翅学会では毎年大会を開催しているほか、セミナー(主なテーマは自然保護)などを開催しています。また、支部によっては支部例会や支部大会、支部セミナーなども開催されています。
 
また、次のような学術出版物を出版しています。
  • 定期刊行物:「蝶と蛾」「やどりが」
  • 不定期刊行物:「特別報告」「日本産蝶類の衰亡と保護」「蝶の飛ぶ街」など

自然保護活動

自然保護委員会の活動:自然保全の一環として鱗翅類の保護の正しい理解と適切な対応をすすめることに努力しています。
日本鱗翅学会版・日本産蝶類 県別レッドデータリスト(2002年)を作成しました。

活動報告

New!  
2016年の活動報告(PDF)
2015年の活動報告(PDF)

2017年4月1日改定

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日本鱗翅学会の出版物



「蝶と蛾」(Lepidoptera Science) (年4回発行)
 
学術的な研究報文が掲載されます。
 
「やどりが」(YADORIGA) (年4回発行)
 
調査研究報告から採集記,本の紹介,会務報告等まで,種々の情報が掲載されます。
 
その他、「特別報告」「日本産蝶類の衰亡と保護」「蝶の飛ぶ街」などの不定期刊行物も出版しています。
 
各出版物の内容については 出版物の紹介 をご覧ください。

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大会その他の集会の開催



1年に1回,大会を開き,研究発表,特別講演,シンポジウムなどを行います。 またその機会に開かれる懇親会は会員がうちとけて楽しく語りあう場となります。

「セミナー」などが開催されることもあり,支部の設けられている地区では「例会」が行われることもあります。

具体的なスケジュール・内容については一般公開の行事は[イベント案内]、会員限定の行事は[会員専用]ページの[イベント詳細]でご覧下さい。

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行動目標


  1. 私たちは蝶蛾に親しみ, 自然を深く理解することにつとめる。
  2. 蝶蛾とその生息環境の保護活動を積極的に進める。
  3. 採集活動は節度をもって行なう。
  4. 活動成果を公表し, 標本をたいせつに保存する。

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日本鱗翅学会「保全のための放蝶に関するガイドライン」


 保全のための放蝶(以下、放蝶)には、「再導入」(一度絶滅した場所に放蝶する)、 「補強」(まだ生息している場所に放蝶する)、「保全的導入」(生息が確認されていな い場所に放蝶する)の3タイプがあるが、いずれの場合も、次の7点の条件をすべて満た した場合には、原則として可能とする。

※「再導入」と「保全的導入」の双方の選択肢がある場合は、実験的試行など特別な場合を除き、原則として「再導入」を優先的に考慮するべきである。

(文責:自然保護委員長・矢後勝也)

2013/ 3/10 制定

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日本鱗翅学会の入会方法

日本鱗翅学会はアマチュアから専門家まで,誰でも入会できる開かれた学会です。チョウやガの研究者はもちろん、チョウやガが好きな人たちの入会をお待ちしています。
現在の会員数はおよそ1,100人です。あなたもぜひ参加して下さい。

ご入会は下記の必要事項を記入のうえ,入会金および年会費と共に日本鱗翅学会事務局までお送りください。

入会申し込み時の記入事項:

氏名(フリガナおよびローマ字つづりを忘れずに併記して下さい)
住所
電話番号
生年月日
 
入会金・年会費は以下の通りです。

入会金:1,000円
年会費:9,000円(国外に居住する会員は10,000円,またはこれに相当する額)
  但し、30歳以下の場合は年会費は半額,入会金は免除
  (年齢は当該年度の1月1日時点での満年齢による)

年会費は会計年度に合わせて1月1日〜12月31日分とします。
なお,会費は前納制となっております。

その他:終身会員制度(年会費に加えてその19年分相当額を寄付した正会員)もあります。
 
送金には必要事項の書き込み欄を用意した専用振替用紙(送料当会負担)がありますので、学会事務局までご請求下さい。

〒113-0001 東京都文京区白山1-13-7 アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局

2016年1月12日改定

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問い合わせ先

日本鱗翅学会に関するお問い合わせは 
 ホームページ委員会:   まで

e-mail: info@lepi-jp.org
日本鱗翅学会の出版物(バックナンバー)に関しては
 こちら まで

会員事務処理に関する連絡は
 学会事務局 : 〒113-0001 東京都文京区白山1-13-7 アクア白山ビル5F
 勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
  まで

2016/ 1/12 改訂

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支部例会連絡先



東北支部 菅原 淳
  〒980-0815 仙台市青葉区花壇4-40-12
  
  
  
関東支部 石塚正彦
  〒368-0035 秩父市上町1-1-17
  
  
  
信越支部 井原道夫
  〒395-0004 飯田市上郷黒田571
  Tel: 090-2758-9349
  
  
東海支部 江田信豊
  〒489-0863 愛知県瀬戸市せいれい町27
   南山大学 総合政策学部
  Tel: 0561-89-2000
  Fax: 0561-89-2039
  
近畿支部 竹内 剛
  〒599-8531 大阪府堺市中区学園町1−1
   大阪府立大学大学院生命環境科学研究科
  環境動物昆虫学研究室
  Tel: 072-254-9413
  Fax: 072-254-9694
  
中国支部 岡野貴司
  〒710-1312 倉敷市真備町辻田847−5
  Tel: 086-698-7247
  Tel: 090-2298-6733
  
四国支部 大西 剛
  〒792-0060 愛媛県総合科学博物館
  Tel: 0897-40-4109(代表)
  Fax: 0897-40-4101
  
九州支部 二町一成
  〒896-0014 鹿児島県いちき串木野市元町167
  Tel: 0996-32-3069
  
  

2016/4/3 改訂


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日本鱗翅学会

LEPIDOPTEROLOGICAL SOCIETY OF JAPAN(1945年創立)
本部: 〒113-0001 東京都文京区白山1-13-7 アクア白山ビル5F 勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
郵便振替口座: 01030−2−15914


会 長:岩野秀俊
理 事: 渡辺康之(副会長),枝恵太郎,四方圭一郎,瀬田和明,
 平井規央,保坂 満,八木孝司,矢後勝也,渡邊通人
監 事:石井 実,鎌田邦彦
評議員: 北海道地区 高木秀了,菱川法之,森 一弘
東北地区 梅津一史,菅原 淳,中嶋正道
関東地区 浅香克彦,石塚正彦,稲岡 茂,小沢英之,
久保田瑛子,坂本佳子,長畑直和,新津修平,
美ノ谷憲久
信越地区 小野 章,田下昌志,福本匡志
東海地区 江田信豊,鈴木英文,多賀敏正
近畿地区 伊藤ふくお,小野克己,金沢 至,夏秋 優,
森地重博
中国地区 岡野貴司,田村昭夫,本田計一
四国地区 荒川 良,大原賢二,三谷晃良
九州地区 佐々木公隆,二町一成,広渡俊哉
「蝶と蛾」編集委員会委員長: 坂巻祥孝
「やどりが」編集委員会委員長: 北川朝生
自然保護委員会委員長: 矢後勝也
将来計画特別委員会委員長: 四方圭一郎
ホームページ委員会委員長: 倉地 正
本部幹事: 新津修平,間野隆裕
2016/ 1/ 1 改訂

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Copyright 2002,2003,2004,2005,2006,2007,2008,2009,2010,2011,2012,2013,2014,2015,2016 The Lepidopterological Society of Japan