カバイロシジミ Glaucopsyche lycormas
(シジミチョウ科)

日本では、青森県の北端部と北海道のみに分布する稀なシジミチョウ。クサフジを食餌植物とする集団とヒロハノクサフジを食餌植物とする集団とに2分される。特に後者は道南と青森県の限られた地域に見られ、その生息地は海岸部の断崖付近に限定される。

本種の生活史はクサフジとヒロハノクサフジの花に依存しているが、ヒロハノクサフジはクサフジより遥かに花期が長く、そのためヒロハノクサフジを利用する道南・青森県の集団では羽化時期が長期にわたる。例えば青森県の津軽半島では5月下旬から8月まで新鮮な成虫が見られ、年1化でありながら成虫出現期が極めて長い。

このように羽化が斉一でない事情が影響してか、津軽半島の生息地で一度に見られる個体数は少ない。日差しを遮るものがない炎天の海岸で、しかも足場の悪い断崖近くを活発に飛んで落ち着かず、撮影には難儀させられる。

撮影データ: 2013年8月7日 青森県津軽半島
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

近畿支部第157回例会開催のご案内

2018年5月12日公開

近畿支部第157回例会プログラムが確定いたしましたので、ご案内いたします。

日時・場所

主催:
日本鱗翅学会近畿支部
日時:
2018年5月13日(日) 14:00~17:00頃
会場:
大阪府立大学I-siteなんば2階 F1室
大阪市浪速区敷津東 2-1-41 南海なんば第1ビル
最寄駅: 地下鉄「大国町」「恵美須町」、南海「難波」「今宮戎」
アクセス
参加費:
無料

プログラム

一般講演 14:00~16:30頃

1) 熊田 聖三 (兵庫県川西市)
蝶と蛾の標本撮影の新手法
2) 寺本 憲之 (滋賀県大/琵琶博)・吉安 裕 (大阪府大)
ウスアカマダラメイガAcrobasis encaustellaの謎の生態--2017・18年の調査結果--
3) 竹内 剛 (大阪府茨木市)
春のギリシャにタイスアゲハとAnthocharis damoneを求めて~インターネットを活用した海外蝶紀行
4) 小林 茂樹 (大阪府大)
イヌマキを食害する緑青色の小蛾はキバガではなくコナガの仲間?でもない!?
5) 棚橋 一郎 (大阪工大)・寺本 憲之 (滋賀県大/琵琶博)
オドリハマキモドキ(ハマキモドキガ科)とカイコガ(カイコガ科)の繭構造と絹糸の比較--SEM調査から--

※ 例会終了後、懇親会の開催を予定しています。奮ってご参加下さい。

お申込・問い合わせ先

〒599-8531

大阪府堺市中区学園町 1-1

大阪府立大学大学院生命環境科学研究科
環境動物昆虫学研究室

竹内 剛(日本鱗翅学会近畿支部)

TEL:072-254-9413
FAX:072-254-9694
E-mail:ttt26715osakafu-u.ac.jp

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日本鱗翅学会

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。