カバイロシジミ Glaucopsyche lycormas
(シジミチョウ科)

日本では、青森県の北端部と北海道のみに分布する稀なシジミチョウ。クサフジを食餌植物とする集団とヒロハノクサフジを食餌植物とする集団とに2分される。特に後者は道南と青森県の限られた地域に見られ、その生息地は海岸部の断崖付近に限定される。

本種の生活史はクサフジとヒロハノクサフジの花に依存しているが、ヒロハノクサフジはクサフジより遥かに花期が長く、そのためヒロハノクサフジを利用する道南・青森県の集団では羽化時期が長期にわたる。例えば青森県の津軽半島では5月下旬から8月まで新鮮な成虫が見られ、年1化でありながら成虫出現期が極めて長い。

このように羽化が斉一でない事情が影響してか、津軽半島の生息地で一度に見られる個体数は少ない。日差しを遮るものがない炎天の海岸で、しかも足場の悪い断崖近くを活発に飛んで落ち着かず、撮影には難儀させられる。

撮影データ: 2013年8月7日 青森県津軽半島
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

日本鱗翅学会四国支部第21回例会のお知らせ

2016年2月10日公開

※終了しました。

毎年恒例となりました四国支部の例会を開催します。これまで参加されたことのない方、会員外で虫好きの方の参加も歓迎いたします。 そのほかの演題に余裕があるので飛び込みの講演や、標本の持込等もお待ちしております。 皆様お誘い合わせのうえ、是非ご参加ください。

日時・場所

日時
平成28年2月28日(日曜日) 11:00~17:00
場所
愛媛県総合科学博物館(高速いよ西条I.C.より約5分、交通アクセスはこちらを参照)
生涯学習棟 2階 第2研修室

プログラム

講演
「四国産アサマイチモンジの詳細報告」太田 喬三(愛媛)
「ウラナミジャノメの現状」林 弘(愛媛)
「『愛媛県チョウ類観察ガイドブック』の紹介」窪田聖一(愛媛)
※参加者には『愛媛県チョウ類観察ガイドブック』を差し上げます。
「高知県で近年多く発生した蛾の動向」真鍋 泰彦(高知)
「ウメスカシクロバの配偶行動:これまでわかっていることとこれから知りたいこと」小汐 千春(徳島)
「アサギマダラの移動に関する愛媛県の記録(2014年・2015年)」大西 剛(愛媛)
その他の話題
総会
評議員挨拶、評議員会報告、大会報告、自然保護委員会及び自然保護セミナー報告、会計報告、自由意見討論など

お問い合わせ

大西 剛
愛媛県総合科学博物館 学芸課
〒792-0060 愛媛県新居浜市大生院2133-2
TEL:0897-40-4109(代表)
email:ohnishi-tsuyoshi@pref.ehime.jp

日本鱗翅学会

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。