シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

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日本鱗翅学会

日本鱗翅学会東北支部第2回例会のお知らせ

2014年4月19日公開

東北支部の第2回例会を開催します。全国の会員はもちろんのこと会員外の皆様も参加できますので、お誘い合わせてのご参加をお待ちしております。

日時・場所等

日時
5月24日(土)午後2時から
場所
仙台市青葉区堤通雨宮町1-1
東北大学農学部雨宮キャンパス(Googleマップ)
参加費
無料
※当日例会終了後、懇親会を行います(場所・費用、未定)

プログラム

一般講演
青木俊彦:「宮城県蛾類目録」とその後の追加種
横倉 明:「山形県で採集されたゴマシジミについて」
齋藤忠雄:「福島県レッドリスト見直し作業始まる」
阿部 剛:「宮城県版レッドリスト改訂と蝶類選定種の衰亡」
ほか

連絡先

日本鱗翅学会東北支部 事務局
〒980-0815
宮城県仙台市青葉区花壇4-40-12 菅原淳 方
e-mail:lsj-touhokumbr.nifty.com
携帯090-4555-9326

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。