カバイロシジミ Glaucopsyche lycormas
(シジミチョウ科)

日本では、青森県の北端部と北海道のみに分布する稀なシジミチョウ。クサフジを食餌植物とする集団とヒロハノクサフジを食餌植物とする集団とに2分される。特に後者は道南と青森県の限られた地域に見られ、その生息地は海岸部の断崖付近に限定される。

本種の生活史はクサフジとヒロハノクサフジの花に依存しているが、ヒロハノクサフジはクサフジより遥かに花期が長く、そのためヒロハノクサフジを利用する道南・青森県の集団では羽化時期が長期にわたる。例えば青森県の津軽半島では5月下旬から8月まで新鮮な成虫が見られ、年1化でありながら成虫出現期が極めて長い。

このように羽化が斉一でない事情が影響してか、津軽半島の生息地で一度に見られる個体数は少ない。日差しを遮るものがない炎天の海岸で、しかも足場の悪い断崖近くを活発に飛んで落ち着かず、撮影には難儀させられる。

撮影データ: 2013年8月7日 青森県津軽半島
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

日本鱗翅学会四国支部第19回例会のお知らせ

2014年2月21日公開

※終了しました。

毎年恒例となりました四国支部の例会を開催します。特に参加申し込みなどは行っていませんので、当日お気軽に御参加下さい。

日時
2014年2月23日(日曜日)11:00~17:00(予定)
場所
愛媛県総合科学博物館
生涯学習棟 3階 会議室
高速いよ西条I.C.より約5分(交通アクセスはこちらを参照)

プログラム

テーマ講演「四国におけるセセリチョウ類の最近の動向」
「愛媛県におけるセセリチョウ類の最近の動向」太田喬三(愛媛)
「徳島県におけるセセリチョウ類の最近の動向」小川昌彦(徳島)
「香川県におけるセセリチョウ類の最近の動向」出嶋利明(香川)
総合討論(講演者以外の方からも各県の情報をお寄せ頂き、併せて議論したいと思います)
その他の演題
「北海道の採集旅行・愛媛の春のキリガ、キョウチクトウスズメほか」片岡敬一(愛媛)
「2013年に沖縄で出会った蛾、その他」真鍋泰彦(高知)
「久万高原町でのツマグロキチョウの発生生態」窪田聖一(愛媛)
お問い合わせ
大西 剛
愛媛県総合科学博物館
学芸課 自然研究科 専門学芸員
〒792-0060
愛媛県新居浜市大生院2133-2
TEL:0897-40-4109(代表)
Fax:0897-40-4101
e-mail:ohnishi-tsuyoshi@pref.ehime.jp

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。