公開シンポジウム「鱗翅学最近の進歩」等のお知らせ
2013年10月12日公開
日本鱗翅学会第60回大会で11月9日に行われる公開シンポジウム「鱗翅学最近の進歩」等のお知らせです。申し込み不要、参加無料ですので、多くの方のご参加を歓迎いたします。鱗翅学会会員の皆様には、下記のちらしをダウンロードして配布や掲示にお使いいただけると幸いです。
- シンポジウムのチラシ (PDF|300KB)
スギタニルリシジミ Celastrina sugitanii
(シジミチョウ科)
春の野山を代表的するチョウのひとつ。国内分布は北海道~九州。ルリシジミに似るが、年1度春だけに出現し、生息環境は落葉広葉樹林にほぼ限られる(一方、ルリシジミは春から秋まで見られ、公園や農地などの身近な環境にもよく生息している)。トチノキなどの花蕾に産卵し、幼虫はそれを食べて育つ。越冬態は蛹。
成虫は主に樹冠近くの高所で活動するものの、午前中には日当たりの良い林床に下りて日光浴する。そして気温が高くなると、オスは湿った地面に集まって吸水する。
花での吸蜜行動も時おり観察されるが、写真は日光浴中の個体が偶然カタクリの花弁にとまった場面を撮影したもの。この日は気持ちの良い晴天で気温が高く、羽化後間もないスギタニルリシジミが数多く姿を現した。その傍らで飛び古したヒメギフチョウも見られた。
2013年10月12日公開
日本鱗翅学会第60回大会で11月9日に行われる公開シンポジウム「鱗翅学最近の進歩」等のお知らせです。申し込み不要、参加無料ですので、多くの方のご参加を歓迎いたします。鱗翅学会会員の皆様には、下記のちらしをダウンロードして配布や掲示にお使いいただけると幸いです。
鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。