シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

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日本鱗翅学会

日本鱗翅学会四国支部第18回例会のお知らせ

2013年2月13日公開

※終了しました。

毎年恒例となりました四国支部の例会を開催します。特に参加申し込みなどは行っていませんので、当日お気軽に御参加下さい。

日時
2013年2月24日(日曜日)11:00~17:00(予定)
場所
愛媛県総合科学博物館 生涯学習棟3階会議室
(高速いよ西条I.C.より約5分)
交通アクセスはこちらを参照

プログラム

テーマ講演「四国におけるシジミチョウ類の最近の動向」
「愛媛県のウラキンシジミとシジミチョウ科の現状」窪田聖一(愛媛)
「香川県のシジミチョウ類の現状」出嶋利明(香川)
「徳島県のシジミチョウ類の現状」小川昌彦(徳島)
総合討論(講演者以外の方からも各県の情報をお寄せ頂き、併せて議論したいと思います)
その他の演題
Synegia属(ハグルマエダシャク属)の1新種の発見」増井武彦(香川)
「2012年に南四国で発見したオビガとカレハガ科数種」真鍋泰彦(高知)
「日本蛾類学会主催採集会「みくに会」報告」真鍋泰彦(高知)
「第13回国際マダラガシンポジウム(オーストリア、インスブルック)に参加して」小汐千春(徳島)

お問い合わせ

大西 剛
〒792-0060
愛媛県総合科学博物館
TEL:0897-40-4109(代表)
Fax:0897-40-4101
e-mail:ohnishi-tsuyoshi@pref.ehime.jp

日本鱗翅学会

〒113-0001
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アクア白山ビル5F
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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。