カバイロシジミ Glaucopsyche lycormas
(シジミチョウ科)

日本では、青森県の北端部と北海道のみに分布する稀なシジミチョウ。クサフジを食餌植物とする集団とヒロハノクサフジを食餌植物とする集団とに2分される。特に後者は道南と青森県の限られた地域に見られ、その生息地は海岸部の断崖付近に限定される。

本種の生活史はクサフジとヒロハノクサフジの花に依存しているが、ヒロハノクサフジはクサフジより遥かに花期が長く、そのためヒロハノクサフジを利用する道南・青森県の集団では羽化時期が長期にわたる。例えば青森県の津軽半島では5月下旬から8月まで新鮮な成虫が見られ、年1化でありながら成虫出現期が極めて長い。

このように羽化が斉一でない事情が影響してか、津軽半島の生息地で一度に見られる個体数は少ない。日差しを遮るものがない炎天の海岸で、しかも足場の悪い断崖近くを活発に飛んで落ち着かず、撮影には難儀させられる。

撮影データ: 2013年8月7日 青森県津軽半島
撮影・文章: 工藤 誠也

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日本鱗翅学会

「海を渡る昆虫の神秘」シンポジウム開催のご案内

2012年3月30日公開

※終了しました。

名古屋昆虫同好会主催、日本鱗翅学会東海支部後援の掲記のシンポジウムが開催されます。アサギマダラを中心とする様々な移動する昆虫についての話題と、移動の仕組みについてわかっていることと未解明なことなど、その神秘を探るシンポジウムです。ご興味のおありの方は、是非ご参加下さい。人数に限りがありますので、早めにお申し込み下さい。定員は100名で先着順です。

日時
2012年5月26日(土)
シンポジウム:13:30-16:30(開場13:00)無料
懇親会:17:00-(4,000円程度)
場所
名城大学天白キャンパス共通講義棟北館1階

シンポジウム案内(PDF)

日本鱗翅学会

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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。