シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

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日本鱗翅学会

『日本産チョウ類の衰亡と保護(第6集)』発行遅延のご連絡

2010年4月27日公開

先にご案内を差し上げました、日本鱗翅学会自然保護委員会発行『日本産チョウ類の衰亡と保護(第6集)』につきまして、多くの方から事前申し込みを頂きありがとうございます。3月発行とさせていただいておりましたが、編集上の問題から発行が遅れており、大変ご迷惑をおかけしております。編集作業も進んでおり、何とか5月中には発行にこぎ着けたいと考えております。皆様には、ご迷惑をおかけしておりますが、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

『日本産チョウ類の衰亡と保護(第6集)』の申し込みは 下記の案内に従ってご購入ください。

日本鱗翅学会

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勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
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鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。