シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

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日本鱗翅学会

関東支部「春のつどい」2007年

2007年3月10日公開

※終了しました。

関東支部恒例の「春のつどい」を下記の要領で開催いたします。 皆様、どうかお気軽にご参加ください。会員でなくても参加可能ですのでご興味のある方にも声をかけて下さい。

日時・場所

日時
2007年3月10日(土)13:00-17:00(開場12:30)
会場
モンベルクラブ渋谷店Mont・bell5階サロン
(場所は渋谷の東急ハンズの向いにあるお店(アウトドアショップ)の5階です。)
住所
東京都渋谷区宇田川町11-5モンベル渋谷ビル
電話
03-5784-4005
参加費
1,000円(会場費・講演要旨代を含む)
懇親会
会費4,000円(講演者・大学生以下割引あり)
Mont・bell5階サロン(同じ会場です)
Google マップ

プログラム

一般講演
三橋 渡:日本での単性系リュウキュウムラサキの年代別個体数の推移
北川朝生:本州北限の地、和賀山塊におけるベニヒカゲの棲息状況について
山口芽衣:人工光に対するヤマトシジミの開翅行動について
加藤義臣・大日向健人・中 秀司 :「神奈川県産」アカボシゴマダラにおける白化型形成に対する低温の影響
寺 章夫:ウスバシロチョウの交尾について
中臣謙太郎:真の食草とは?!host論争への提言
特別講演
松田邦雄:私の人生とチョウ
(松田氏は平成18年度文部科学大臣表彰 科学技術賞(理解増進部門)を受賞されました)

連絡先

お問い合わせ
石川和宏
〒158-0097 世田谷区用賀2-32-1
株式会社 パスコ コンサルタント事業部
環境技術一部 環境調査課
TEL:03-3709-6653
企画・運営
日本鱗翅学会関東支部幹事会
担当評議員
石川和宏、栗山定、里中正紀、菅井忠雄、津吹卓、中谷貴壽、針谷毅、諸星重明、矢後勝也
幹事
宇野彰、長畑直和、長谷川大
顧問
大塚市郎、倉地正、瀬田和明、三橋渡

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。