シロシモフリエダシャク Biston melacron
(シャクガ科エダシャク亜科)

春の夜、シロシモフリエダシャクの雄がひっそりと街灯に飛来していた。

年に一化、春のみに出現するシャクガで、西日本に分布するが局地的で個体数も多くない。

本種の属するBiston属は灯火に飛来するのは雄ばかりで、雌はのきなみ珍品であるが、本種の雌はとりわけ得難いようで、寄主植物を含め幼生期は一切判明していない。山陰地方は本種が比較的多産し、筆者もこれまで多数の雄を見てきたが、雌には未だに謁見できていない。いつか雌を採集して飼育してみたい蛾の一つである。

撮影データ: 2021年4月14日 鳥取県鳥取市
撮影・文章: 松井 悠樹

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日本鱗翅学会

日本鱗翅学会東海支部 第134回例会のご案内

2007年3月 4日公開

※終了しました。

日時
2007年3月4日(日)13:30-17:00
場所
三重県教育文化会館 3F第2会議室
津市桜橋2丁目142
電話:059-228-1122
※JR・近鉄津駅正面から徒歩5分です。
参加費
無料
講演プログラム
中西元男:「熊野灘照葉樹林のチョウ類」
間野隆裕:「熊野灘照葉樹林のガ類」

当日は三重昆虫談話会との合同で実施しますが、同談話会創立50周年記念事業として発刊した「熊野灘沿岸照葉樹林の昆虫」の各分野著者の方々に、 概要を発表していただきますので、ぜひ多数の方のご参加お待ちしております。 標本展示や三重県関係文献等の販売も行われます。 当日終了後懇親会を実施します。

連絡先
日本鱗翅学会東海支部事務局
枝 恵太郎

日本鱗翅学会

〒113-0001
東京都文京区白山 1-13-7
アクア白山ビル5F
勝美印刷株式会社内 日本鱗翅学会事務局
※ お問い合わせフォームより御連絡下さい。

鱗翅(りんし)というのは鱗翅目(チョウ目)Lepidopteraのことで、鱗粉のある翅を持った昆虫すなわちチョウやガの仲間です。この小さな生き物はその素晴しい魅力で古い時代から私たちをひきつけてきました。日本鱗翅学会はこのチョウやガを研究対象とする学術団体で、アマチュアから専門家まで幅広い層のメンバーが協力しながら活動しており、興味のある人は誰でも入会できる開かれた学会です。